【原田 英明さんインタビュー】分析と戦略で2次試験300点、ハードな仕事もこなし、成長し続ける企業内診断士。

【原田 英明さんインタビュー】分析と戦略で2次試験300点、ハードな仕事もこなし、成長し続ける企業内診断士。

【第1回 「〇〇」に気づいて2次試験300点】

【原田 英明さんインタビュー】

「大きな仕事がしたい」と大手インフラ会社に入社。外部研修で出会った友人をきっかけに中小企業診断士を目指し、高得点で2次試験を突破した原田英明さん。2021年12月に中小企業診断士登録をし、現在は社内で新規事業立ち上げの業務をこなしつつ、中小企業診断士としてもアクティブに活動しています。
第1回では、中小企業診断士を目指したきっかけと、2回目の2次試験で300点という高得点を獲得した秘訣を中心にお話をうかがいました。

中小企業診断士の資格を目指したきっかけは、「面白そう」

――中小企業診断士の資格を目指したきっかけを教えてください。

外部研修で知り合った異業種の友人とサッカー観戦に行った際、待ち合わせ場所で先に到着していた友人が待ちながら本に集中。それが「診断士試験」のテキストでした。どんなものかとページをめくってみたら、それまで研修で学んでいた経営学の知識が体系的に網羅されている。そこで「面白そう」と感じたのが受験のきっかけでした。

――たまたま見た1冊のテキストが面白かったとはいえ、実際には7教科。後から躊躇することは無かったのですか。

先に、友達へ「自分も受ける」と宣言してしまったので…。後から全科目を知りましたが、今更止められなくなってしまいました(笑)。

1次試験は独学4カ月間で合格、2次試験は独学では困難と方向転換

――1次試験は独学でストレート突破。実際に勉強した期間は約4カ月。逆に2次試験は1回目で不合格。その後、どんな風に2年目の勉強をされたのでしょうか。

1次試験は、「最速合格のためのスピードテキスト 中小企業診断士(TAC)」で勉強し、得意の財務会計で100点近くを取り、残り6教科は40点ギリギリでの合格でした。2次試験は受けた直後に不合格を実感。このままではダメだ、何かしなければと、受験会場帰りに手渡された予備校のチラシを見比べ、もっともコスパの良いクレアール(オンライン予備校)を選択。その後、ネットで合格者のコメントから利用率の高かった「ふぞろいな合格答案(同友館)」を購入し、双方を活用して勉強しました。

リベンジの2次試験は300点。試験の「意味」に気づいて大躍進。

――2回目の2次試験は300点!驚きの高点数ですが、秘密は何ですか。

2年目の勉強中に、改めて、この中小企業診断士資格の意味について考えました。中小企業庁は、理想とする診断士像として「世の中の中小企業が抱える課題に対してソリューションを提案して、支援してもらいたい」と考えているだろうと。だから、解答もそこが求められているということに気づいたのです。それからは、中小企業白書を読み、中小企業が弱いと言われている箇所について重点的に勉強しました。問題を解く際も「中小企業診断士だったらどうアドバイスするか」を念頭に解答を書くように。結果、2年目の高得点につながりました。

――「試験の意味に気づいたこと」が高得点のカギになったのですね。約1年半の勉強期間でしたが、モチベーション維持や気分転換、普段の勉強で工夫していたことはありますか

はい。平日の会社帰りにカフェで2時間と決めて立ち寄り、土日は中学生に混ざって図書館で勉強しました。気分転換には汗を流すのが好きなので、定期的にジムに通って気分転 換を。それから、診断士試験を教えてくれた友人にこまめに連絡を取り、お互いにプレッシャーをかけることで「自分だけ落ちたくない」と勉強のモチベーションにつなげていました。





永田 あゆみ

永田 あゆみ 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。大学卒業後、百貨店に入社。接客、バイヤー、店頭演出(VMD)、販売促進、商品・売場開発、テナント管理マネージャー等を歴任。店頭で売上拡大のアドバイスをきっかけに中小企業診断士を目指し、3年間の受験期間を経て、2022年10月に中小企業診断士登録。(一社)東京都中小企業診断士協会中央支部に所属し現在5つの研究会で勉強中。趣味はシュノーケル、御朱印巡り、パン屋開拓、ホットヨガ、釣り等。

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