【第2回 やること、やらないことを明確に決める】
過去の記事:第1回

金融機関に新卒で入社して、現在は社内のマネジメント層向けの人材育成を担っているという川久保理さん。新卒時代に一度挫折をしていた中小企業診断士の試験に、社会人10年目で再度挑戦する。驚くことに5月から本格的に試験勉強を開始し、ストレートで1次試験2次試験と合格したそうだ。第2回目は川久保さんがYouTubeを利用してどのように試験勉強を進めていったのか、最短距離で合格まで走り抜けた秘訣について伺った。
最短での合格を目指して・・・
中小企業診断士の試験勉強を改めて始めるにあたって、川久保さんの頭にあったのはできる限り最短でお金をかけずに合格するということだった。予備校に通ったり、通信講座を受けるという考えはそもそもなく、独学で勉強するにはどうしたらいいのかを徹底的に調べた。一番参考になったのはYouTubeだったという。「中小企業診断士 合格 最短」といったようなキーワードで検索して出てくるような動画を一通り視聴して、試験勉強の全体像をつかんだ。
「YouTubeで皆さんが言っていることを見て、何をすれば合格できるか何となくイメージがついた後に、どのテキストを選ぶかは、自分で書店を見に行って、合いそうなものを選びました。」
勉強は早朝5時から
川久保さんの朝は早い。平日は朝5時に起きて始業時間の8:30まで勉強し、休みの日も同様の生活リズムで過ごしていたという。家族との時間を確保するためにも勉強は朝の時間でと決めていた。土日には趣味であるサッカーやサーフィンに行ったりと、勉強する時間とそれ以外の時間でメリハリをつけていたという。試験勉強は決まった時間に行い、それ以外の時間では勉強はしない。そうすることで、気持ちにもゆとりができていた。
勉強計画は試験日から逆算してみっちりと立てる
試験勉強における計画・戦略の重要性を、インタビューを通して川久保さんは何度も語ってくれた。勉強を始める最初の段階で、試験日までの緻密な勉強スケジュールを立てたという。
「どの教材を、いつまでに、何回まわす。それを、どのペースでやるっていうこと。これの計画作りをどれだけ緻密に最初にできるかということが、たぶん合格への近道じゃないかと思っています。」計画さえできてしまえば、あとはそれ通り回すだけだと、自信に満ちた声で川久保さんは言った。
最短距離の秘訣は過去問をとにかく回すこと
短期間で結果を出すことができた要因として川久保さんが挙げたのは、過去問題集をとにかく回すことだという。出る問題に集中するということがポイントのようだ。
「過去問5年分の中に出てきた問題を全部解ければ、たぶん60点はいくようになっているはずなんです。だからそこから他には手は出さない。この5年間の問題で聞かれていることには絶対答えられるようにする。それ以外のところはもう無視するという、その割り切りが良かったのだと思います。」
とにかくやると決めたことに集中して、それ以外のことはやらない。ここでも川久保さんの意志の強さが感じられた。
2次試験も基本は同じ
2次試験の勉強方法も基本は1次試験と同じだという。先ずはしっかりと計画をたて、過去問を繰り返すこと。2次試験の勉強においても、参考になったのはYouTubeだったという。YouTubeを見て、試験開始から解答するまでの準備の仕方、与件文の読み方を学んだ。2次試験で大事なのは、自分なりの解答パターンを複数作っておき、自分の中にストックしておくことだと言う。できる限り多くの解答パターンをストックして本番に臨んだ。
次回、第3回目ではストレートで中小企業診断士の試験合格を実現した川久保さんの今後の展望について伺った。

豊田 裕史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県出身。北海道大学経済学部卒業。医療機器の営業を7年間経験したのちに、医療系のWEBベンチャー企業に入社。自社運営のプラットフォームの運営に携わる。サイト設計やコンテンツマーケティングを担っている。2022年11月中小企業診断士登録。区の市民セミナーに登壇実績あり。趣味はマラソンと飲食店巡り。
