【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【第2回 受験勉強が楽しい】
過去の記事:第1回

【中村美音さんインタビュー】

子育てがひと段落してきたこともあり、以前から気になっていた中小企業診断士を目指すことを決めた、中村美音さん。自分が勉強をすることで、家庭内がギスギスするような状況は避けようと決めたうえで、受験勉強を開始。第2回は、具体的な勉強方法についてうかがいました。

「早起き・孤学」でも楽しい

――受験勉強をするにあたり、家庭内をギスギスさせずに勉強をするというのは、ご自身に凄くストレスがかかると思います。何か工夫されたことはありますか?

早起きですね。夜は、私が起きていると、子どもが寝ないので、開き直って、子供と一緒の時間に早々と寝てしまいます。それで、毎朝3時、4時に起床して、6時まで勉強することにしました。周りも静かですし、集中もできるし、誰にも邪魔されない。まさに「フリータイム」でした。そういう勉強スタイルをとると、受験校へ通学することは難しいので、2年間の受験勉強は、通信教育を取り入れながら、1人で自宅学習をしていました。

――朝、3時起き!? しかも2年間、たった1人での自宅学習。よく続きましたね。

今思うと、そうかもしれません。ただ、早起きも日課になってしまえば、それほど苦にならなかったですし、もともと朝型なので、出版社で働いていた頃よりは楽かな、と思います。それから、学ぶ内容には、興味を持てるものが多く、楽しかったです。私は、1つのことを始めると、わりと没頭するタイプなので、1人での自宅学習も苦になりませんでした。他の受験生と関わることもなかったので、完全に「ひきこもり」状態。今、振り返って、自分を客観的に見ると、怖いですかね。

――勉強というのは辛いものだと思いますが、楽しいというのは、羨ましい…そして、たった1人での自宅学習では、誰かに相談するということも難しかったと思います。壁にぶつかった時は、どのように乗り越えたのですか?

自分が辛いと感じた時というのは、全くなじみのない分野を習得しなければならない時でした。例えば、1次試験では、財務会計。通信教育の教材を見ても、まったく予備知識がなかったので、私にとっては、なぜそうなるのか、わからないという時がありました。そこで、ネットで調べ、参考文献を見るなどして、簿記3級の問題集からやりました。コツコツ取り組むことで、少しずつ、わかるようになっていきました。そして、1次試験は、それなりに自信をもって臨むことができました。

80分で解ければなんとかなる

――結果、1次試験は一発で合格。素晴しいですね。その後、2次試験も1人での自宅学習を続けられたのですか?

そうですね。1次試験合格後、2次試験は、ネットや本で調べて、試験時間の80分という限られた時間の中で事例問題を解く方法を考えました。2次試験を迎える時には、80分で事例問題を解けるようにもなっていたし、80分で解ければなんとかなるだろう、と思っていました。むしろ、それ以外、何があるのだろう、とも思っていました。

そして迎えた試験当日。事例Ⅳが全然できませんでした。2020年度の事例Ⅳは、傾向が大きく変わったため、応用が全くきかなかったのです。試験終了後、120%落ちたと思い、非常に疲れ切って帰ったことをよく覚えています。あわよくばストレート合格をしたいと思っていたため、2次試験の結果がわかった後、年末まではのんびりと過ごしました。


関谷 由佳理

関谷 由佳理 取材の匠メンバー、中小企業診断士
富山県氷見市出身、神奈川県横浜市在住。早稲田大学法学部卒業後、金融機関に勤務し、法人営業に従事。2021年、中小企業診断士登録。趣味は、ゴルフで、尊敬する偉人は坂本龍馬。日本の中小企業経営者の皆様に寄り添いながら、「日本を今一度せんたくいたす」ような中小企業診断士を目指す。

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