【清水正久さんインタビュー】中小企業診断士とMBAの同時取得を実現!取得までの道のりと、その後に感じた変化

【清水正久さんインタビュー】中小企業診断士とMBAの同時取得を実現!取得までの道のりと、その後に感じた変化

【第2回 心の底にある熱い思い】
過去の記事:第1回

【清水正久さんインタビュー】

中小企業診断士試験の合格を目指しながら、MBAの学習も並行して、見事に両方の取得を達成した清水正久さん。第2回目は、MBA取得を目指した理由や診断士試験と学習を並行した理由についてお聞きしました。

MBAの取得を目指した理由

――MBAと診断士資格両方をお持ちの方はいるかもしれませんが、両方を同時に学習した方は希有かもしれませんね。MBAは自発的に受けられたのでしょうか。

自発的ですね。

――その背景やきっかけについて教えていただけますか。

先ほどお話したITストラテジストを合格後に中小企業診断士を取得しようと思った経緯に似ていますが、中小企業診断士の勉強は独学でやっていましたので、先生から教えてもらう、ともに勉強する仲間を得られないと思ったことが理由です。もう少し学習内容を深掘りして、勉強したいなと思って受けることにしました。

両立に向けて

――それ以外の理由や動機はありますか。両立することは非常な困難が想像されますが。

現在、管理職をやっていますので上位の経営戦略を勉強して、今後どのような製品開発をしていけばいいかなど、戦略立案まで検討できるようになりたいという思いからですね。将来の仕事に生かすために勉強をしたいとも思いました。

――MBAと両立したことで、良かったこと、逆に大変だったことについて教えてください。

良かったことは学ぶ内容は結構一致していたこと、財務会計や経営戦略など、大体一緒ですね。MBAは少し大企業向けの内容になりますので、多少ズレはありますが、似通っているのでMBAの勉強が中小企業診断士の勉強にもつながるというのがありました。大変だったことは、1次試験は学習時間が合格に直結すると考えていましたので時間の確保です。そこは隙間時間を使ってうまく勉強しました。毎日30分でもいいので、継続しました。

同時取得の困難さを支えた思い

――通算3年間に及ぶ受験期間の中で、MBAにも通われて、例えば中小企業診断士はもういいやと思われたことはないですか。

思ったことはないですね。やっぱりもう既にかなり勉強していたことが一つ。また、周囲から聞いた話だと色々な大企業の優秀な方も中小企業診断士を取得して、企業内診断士として活躍されているということを聞いていましたので、人脈を作ることにも活かせそうだし、途中でやめようとは考えなかったですね。

――そこまで努力をされても不合格だった際のショックは大きいと思いますが、そこから勉強再開まではどれくらいの期間がありましたか。

そうですね、1年目については2次試験の結果が翌年の1月に出ましたが、不合格だとわかってからすぐに2次試験の講座が始まりましたので、2月からもう始めていました。そうできたのは、取得に向けた明確な目的がありましたし、2次試験を受験した後に、少し合格は厳しいかなと1年目は感じてもいました。ある意味、不合格という結果だとしても、もう1度受験しようという気持ちを持っていました。

――受験勉強において周囲の方で影響を受けた方はいらっしゃいますか。

同じ会社で私の10歳ぐらい下の方が、MBAに通っていました。実はその方の影響を少し受けていたと思います。だんだん年を取ると同じ仕事をやっていけばいいなというように考えてしまいがちですが、若い方って違いますよね。キャリアの幅を広げるなど戦略をよく考えていると思います。私も若い頃の方がキャリアについてよく考えていたなと、その辺を思い出したりしてやってみようかなというのも動機の一つかなと思います。



岡部 匡太

岡部 匡太 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1983年生まれ。神奈川県在住。新卒で都市銀行に入行後、中小・中堅企業を300社以上担当。経営者とのやり取りの中で、財務面以外の観点でも企業の成長につながる助言や支援ができるようになりたいとの思いから、中小企業診断士の勉強を開始。2021年に合格し、2023年に登録。現在は、3人の子育てにも奮闘しながら、宅建、行政書士の資格取得を目指し、日々自己研鑚に尽力中。東京都中小企業診断士協会城南支部所属。

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