【大野千佳さんインタビュー】社内プロジェクトリーダーと、子供3人のお母さんを両立し、2次試験を2ケ月で突破!

【大野千佳さんインタビュー】社内プロジェクトリーダーと、子供3人のお母さんを両立し、2次試験を2ケ月で突破!

【第2回 1次試験に3年間】
過去の記事:第1回

【大野千佳さんインタビュー】

2次試験は2021年に2ヶ月の勉強時間で一発合格だった大野千佳さん。第2回は、3年間で合格した1次試験についてうかがいました。

1次試験の勉強は時間が必要

――最初に2次試験のお話をうかがいましたが、1次試験はいかがでしたか。

診断士合格のための勉強は1000時間やらなきゃいけない、というのがネットに書いてあったんですけど、先ほどお話しした通り、時間の確保が課題でした。1年目(2019年)は300時間くらいしかできませんでした。結果は3科目合格でした。2年目(2020年)も1次試験の勉強しかしなかったんですけど、勉強時間は少なかったんです。1年目に合格した科目を入れて5科目受験し、全滅でした。あと1問合っていれば合格した科目が3つありました。しばらく落ち込みました。3年目(2021年)はさすがに診断士試験を受けるのはこの1年限りだなと思い、2次試験も含めて1000時間にはいきませんが結構時間をかけ、合格することができました。

――勉強方法はどの様にしていましたか?

1年目と3年目は独学です。2年目は通信でした。診断士試験はそれほど難しいと思っていなくて、簿記の試験と同じ感じだと考えていました。簿記の試験は学校(TAC)のテキストを使って合格したので、1年目は同じ学校(TAC)のテキストを使って独学で勉強しました。その結果、3科目試験だけ合格した時に、これだけじゃダメかもしれない、と思い2年目は通学か通信にしようと考えました。通学は毎週の火曜日にここに行くとか、土曜日がつぶれちゃうのはいやだったので、通信をやったんですけど、通信は私にはダメですね。面白かった特定の先生だけは全部見ましたが、結果に結びつきませんでした。3年目は独学に戻しました。

――3年目の独学で、良かった問題集は何ですか。

「過去問完全マスター」(同友館)が良かったです。3年目でTACのテキストはやりつくしちゃったんです。ネットの人たちが過去問マスターは良いと言っているのを見て知りました。論点ごとにまとまっており、その論点ごとにアウトプットする勉強方法をしていなかったので身に付きました。6月に買って8月までに2ヶ月で仕上げました。

勉強を仕事や生活につなげて楽しむ

――1次試験の勉強を継続するモチベーションをどのようにして維持していましたか

仕事は経理だったんですけど、経営企画もやっていたので、事業計画とか作るじゃないですか。そういうところで、なんだこういうのって、ここからきてるんだ!とかいろんな実務に結びついていったんですよ。あとは組織経営とかも漠然と思っていたことが理論化されているものだったんだ、うちの場合はこうだったんだ。ということがわかったんです。マーケティングも本当に面白いと思ったんです。3Cとかあるんだというぐらいの知識だったのが、マーケティングは、うちの職場みたいなことをマーケティングで考えてもいいんだなと、全部新鮮でした。

――自分の仕事にうまく連動させて活用できたんですね

運営管理も、こういうオペレーションってそういうしくみなのか、みたいなのとか。店舗の生活に密着していたので、スーパーとか、全部自分の生活に結びついたからかな。スーパーの人たちはこういう風にやっているのか、もうちょっとこうすればいいのになあ、と思い、そういう今までにない見え方ができるようになったのは中小企業診断士の勉強の効果ですね。

中小企業診断士を目指したきっかけ

――机上だけの勉強じゃなく自分の生活に当てはめていったんですね。そもそも中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

職場が外郭団体なので、行政からの経営指導があるんですが、外郭団体の委員から経営指導があるんですが、ある委員の方が中小企業診断士で、そのアドバイスに刺激を受けたことが中小企業診断士を目指したきっかけになりました。




刈谷 力

刈谷 力 取材の匠メンバー、中小企業診断士
新潟市生まれ。横浜市在住。東北大学卒業後、化学メーカーに入社。品質管理、営業、購買・輸出入業務を36年経験。60歳。2020年中小企業診断士登録。事業承継士、AFP、通関士(資格保有)、中小企業庁M&A支援機関、1級管工事施工管理技士、知的財産管理技能士。中小企業の経営者の想いに寄り添った事業計画策定支援等を行っている。東京都中小企業診断士協会(城南支部)、神奈川県中小企業診断協会に所属。好きな言葉:知好楽

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