【竹澤和宏さんインタビュー】学生時代の夢を叶えるために

【竹澤和宏さんインタビュー】学生時代の夢を叶えるために

【第3回 今につながる学生時代の夢】
過去の記事:第1回第2回

【竹澤和宏さんインタビュー】

中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)を経て、独立診断士として活動されている竹澤さん。第3回は、竹澤さんが現在注力されていることや、中小企業診断士としての今後のビジョンについてお話をうかがいました。

周りにいる人たちの役に立ちたい

――竹澤さんは中小企業診断士とITコーディネータに加え、行政書士の資格もお持ちですよね。

はい、登録の準備中でまだ行政書士とは名乗れませんが、営業許可や新規事業立ち上げなどの相談に乗ることもあるので、今は知識として役に立っています。

――行政書士を取得しようと思った理由はなんでしょうか。

学生時代から法律について長く勉強してきたので、一つくらい法律の資格を取っておこうかな、というのがあって。あとは、外国人労働者を日本に、と考えるとビザなどの手続きができるようになれればいいなというのが一番大きな理由です。

――海外に関するお仕事をメインにされていくのでしょうか。

はい、フィリピンで医療ボランティアをしていて、自分の周りに海外に関係する方が多くいるんです。周りの方の役に立ちたいという思いがあるので、そういうことから始めていきたいと考えています。

――医療ボランティアというと、養成課程での研究テーマにもなっていましたよね。医療ボランティアとは具体的にどのようなことをされているのでしょうか。

フィリピンの田舎町の、特に金銭的に恵まれていない地域でボランティアをしています。現地の医師の指導のもと、日本の医師の皆さんが普段なかなか病院にかかれない現地の人たちの健康相談にのったり、歯の治療をしたりしていて、私はそのサポート役を担っています。

――どのようなきっかけで医療ボランティアに関わるようになったのでしょうか。

リサイクル事業をやっていた時にフィリピンを訪れて、医療を受けられない方が多いなという印象を抱きました。そう思っていた時に、知り合いになった日本の内科医さんから医療ボランティアをやりたいという相談を受けたんです。そこで一度ボランティアに参加してみて、医者ではない自分にもできることはないかなと思ったのがきっかけです。

コンサルタントとしての原点とこれから

――海外に関わる仕事の発端は、リサイクル事業の立ち上げですか。

実はリサイクル事業を立ち上げるよりも前に、インターンシップで中国のコンサルティング会社に行っていました。コンサルタントとして海外に関わるようになったのは、そこがスタートです。

――学生時代からコンサルタントになりたいと思っていたのでしょうか。

そうですね、学生時代からコンサルタントになりたいという思いはありました。学生の頃なので当時20代でしたが、この年になってまたそこに戻ってきたんだなという感覚です。その間いろいろありましたけど、今、学生時代の夢を実現できてきているのかなと思っています。

――今後のお仕事の目標を教えてください。

周りにいる方に対して自分ができることをやっていくことが、近々の目標です。その一つがビザだったり、フィリピンの医療だったり、日本のお医者さんだったり、まずはこの方々の役に立てることをやっていきたいと思っています。そのような形で次第にいくつかの方向性ができてきたら、そこから先もまたいろんな人と知り合えて…、という人とのつながりの連鎖があると思うので、その時その時に周りにいる人たちに、何でもいいので自分の知識のなかで提供できることをしていきたいと考えています。それを5年後も、10年後もひたすら続けられたらなと。

養成課程を目指している方へ

――最後に、養成課程への進学を検討されている方へメッセージをお願いします。

もちろん試験で受かるのも一つの方法だと思いますが、少しでも試験とは違う方法に興味がある方は一度、養成課程がどんなものなのか、養成課程に行った方に聞いてみてください。それで自分に合っていて、環境が許すのであれば、ぜひ選択肢の一つとして考えていただくといいのではないかなと感じています。養成課程はいろんな方との出会いがあって、たくさんの学びがあって、すごく良い経験ができる場所だと思います。




小林 真実

小林 真実 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1992年生まれ。長野県在住。大学院卒業後、建材メーカに入社し商品開発業務に従事。2022年度中小企業診断士試験合格、2023年5月登録。診断士合格を機に、経営コンサルタントへ転身。

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