【竹澤和宏さんインタビュー】学生時代の夢を叶えるために

【竹澤和宏さんインタビュー】学生時代の夢を叶えるために

【第1回 養成課程への道のり】

【竹澤和宏さんインタビュー】

中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)を経て、独立診断士として活動されている竹澤さん。第1回は、中小企業診断士を目指したきっかけから、養成課程合格までのお話をうかがいました。

事業の失敗から、中小企業診断士を目指す

――中小企業診断士を取得して2年目とのことですが、現在どのようなお仕事をされているのでしょうか

独立診断士として活動しています。今メインでやっているのは補助金申請支援ですね。そのほかに、執筆のお仕事をいただくこともあります。業界誌というほどでもないですが、その業界について書いてくださいというお話をいただいて、いくつか記事を書いています。

――独立というと、竹澤さんは診断士取得前から独立されているんですよね。

はい、地元静岡県の設備会社で働いていましたが、2015年に独立して、仲間とリサイクル事業を立ち上げていまして。タイやフィリピン、カンボジアを中心に輸出業務や店舗運営業務などをやっていました。けれど、正直うまくいきませんでした。

――なにがあったのでしょうか。

現金がなくなってしまったんです。単純にキャッシュフローの計算ができていなかった、その一言に尽きるのですが、その当時は売れていればなんとかなるだろうと思っていました。今になれば当たり前のことですが、経営というものを全くわかっていませんでした。

――この失敗が中小企業診断士を目指すきっかけになっているのでしょうか。

はい、経営に関して総合的に学びたいと思っていたところ、中小企業診断士の資格を見つけました。

養成課程受験を決意

――診断士受験を決意してから、養成課程に進学されるまでの経緯を教えてください。

事業に失敗した翌年の2018年に1次試験を受験して、3科目か4科目ほど合格しました。2年目に残りの科目を取り、2次試験を受験しています。2次試験は2回受けましたがダメで。早く取得したかったので4年目は1次試験をもう一度受験した後、そのまま養成課程の入試を受けることにしました。

――法政大学の養成課程に決めた理由はなんでしょうか。

中小企業診断士の資格を取得できるのはもちろんですが、学問としてのMBAも学んでみたいという思いがあり、法政大学を選びました。

――養成課程の入試は倍率が高いと聞きます。プロジェクト実施計画書を書くのは大変だったのではないですか。

運が良かったのかなと思っています。やりたいことがあったので、それをそのまま書いたら通った、という感じです。結局研究としてはできませんでしたが、日本企業と外国人労働者のマッチングをテーマに書きました。前職の関係でフィリピンに行った時、日本語学校をつくり、日本語ができる人材を育成している方と知り合いました。その方から、日本で働きたい人がたくさんいるよというお話をうかがったんです。日本は人手不足なので需要はありますが、ミスマッチも起きていると聞いていたので、そこをうまくつなぎ合わせることができれば、という思いでテーマに選びました。




小林 真実

小林 真実 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1992年生まれ。長野県在住。大学院卒業後、建材メーカに入社し商品開発業務に従事。2022年度中小企業診断士試験合格、2023年5月登録。診断士合格を機に、経営コンサルタントへ転身。

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