【本村公一さんインタビュー】後悔はしたくない!国際派診断士に聞く養成課程と支援業務への想い

【本村公一さんインタビュー】後悔はしたくない!国際派診断士に聞く養成課程と支援業務への想い

【第2回 確率と両立を求め、養成課程へ】
過去の記事:第1回

【本村公一さんインタビュー】

日本企業の海外進出支援に従事する、企業内診断士の本村公一さん。過去に中小企業診断士を目指すも、多忙により一度断念しましたが、海外進出を検討する顧客へ的確なアドバイスを行いたいという想いから海外で試験勉強を再開、株式会社日本マンパワー登録養成課程(以下、養成課程)を経て、2022年に中小企業診断士の資格を取得されました。第2回は、養成課程を選んだ理由や養成課程の内容について、お話を伺いました。

確率と両立を求め、養成課程へ

――養成課程へ参加を決めた理由について教えてください。

2次試験の結果発表後、養成課程への参加をすぐに決めました。養成課程を選択した理由は2つあり、まず、1つ目が「高い確率で早く中小企業診断士になれること」です。もう1年勉強して、2次試験に確実に合格できるか?と考えたところ、「ちょっと難しいな…」と自分の中で考えていたので、中小企業診断士になれる確率が高い、養成課程への参加を選択しました。

2つ目の理由が「多くの診断実習を通して、中小企業診断士としての能力が養われると考えた」ことです。私が参加した株式会社日本マンパワー(以下、日本マンパワー)の養成課程は診断実習が5回あり、診断実習を通して中小企業診断士としての実践力がより多く身につくと考えていました。

――診断実習はどのようなものでした?

診断実習は8人程度のグループで1つの実習先企業を2~3週間程度かけて「経営者へのインタビュー」、「現場調査」、「報告書作成」、「先方経営者への報告」を行うものでした。製造業や小売り・流通業、飲食サービス業などが診断実習の対象企業で、実際に工場などの製造現場での調査を行ったりもしました。段ボール製造工場で、ストップウォッチを使って各製造工程のタイムを計り工程分析をするなど、事前に講義で学んだ生産マネジメントの分析手法を実践することができてとても有意義なもので、入学前に期待した実践力を養うことが出来たと思います。

――養成課程のカリキュラムはどのようなものだったのですか?

養成課程は、中小企業庁の示すガイドラインに基づいたカリキュラムにて行われます。ガイドラインでは講義や実習の履修しなければならない時間数が決められていて、その時間以上の出席が求められます。日本マンパワーの場合、1年間、平日2日、夜19時頃~22時と毎週土曜日に講義と診断実習がありました。診断実習中は前述の時間以外にも作業が発生し、通常よりも少し忙しくなりました。

――日中働きながら、養成課程へ通われるのは大変だったと思いますが、時間をやり繰りするために工夫したことはありますか?

試験合格を目指すよりも、養成課程の方が時間の調整が行いやすいと考えていました。試験合格を目指す場合、生活の中で常に勉強時間を見つけ、エンドレスに勉強をしていくことになってしまうと思うのですが、養成課程の場合は予め講義時間が決まっているため、他の予定のコントロールがしやすかったです。また、日曜日は講義が無かったので家族との時間を作ることができ、家庭との両立もできていたと思います。

養成課程出身という共通点

――養成課程で1年間一緒に学んだメンバーの方はどのような方がいましたか?

メンバーは25人程度おり、働いている企業は銀行、メーカーなど、様々な業種の方が参加されていました。コロナ禍でしたが、オンラインではなく、すべて対面での開催でした。診断実習のチームは毎回異なるため、メンバーの多くと実習を通して深くかかわることができました。ただ、講義以外での交流がコロナのため、あまりできなかったのは残念でした。

――メンバーの方々とは今も継続して付き合っていますか?

日本マンパワーでは先輩の修了生を含めたSNSグループがあり、そこに登録することでつながりを保っています。そのSNSグループでは実際に診断士業務のオファーもあるため、うまく活用したいなと思います。本業においても、仲良くなったメンバーの方から仕事の相談があったりと、養成課程修了後も関係は継続しています。







原田 英明

原田 英明 取材の匠メンバー、中小企業診断士
福岡県福岡市出身。早稲田大学大学院 創造理工学研究科修士課程修了。京都大学経営管理大学院 アジアビジネスリーダー人材育成プロジェクト4期生。2012年インフラ会社入社後は法人営業、営業企画、建設管理、海外駐在を経て現在は企業内診断士としてカーボンニュートラル社会の早期実現を目指し、太陽光発電など再生可能エネルギーの新規事業開発に従事。趣味は食べ歩きとジム通い。2021年12月中小企業診断士登録。

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