【H.Kさんインタビュー】頭の中で「コーン」と音がし開眼。事例Ⅰが35点から88点へ飛躍。陰には妻の支え

【H.Kさんインタビュー】頭の中で「コーン」と音がし開眼。事例Ⅰが35点から88点へ飛躍。陰には妻の支え

【第1回 同世代が勉強している姿に触発された】

【H.Kさんインタビュー】

民間企業の一般管理部門で勤務されているH.Kさん。第1回は、どのようなきっかけで中小企業診断士を目指されたのか。そして、一年目の学習方法と結果について、お話をうかがいました。

上司から簿記級の取得をすすめられて

――現在のお仕事について、教えていただけますか?

民間企業に勤務し、一般管理部門に所属しています。

――一般管理部門に異動にされて、どうでしたか?

40代半ばで一般管理部門に異動し、グループ会社のBSやPLなど、会計報告を聞く立場になりまして。当時は右も左もわからなくて。上司から指示されたわけではないですが「連結決算などがわからないと、この部署では生きていけないよ。簿記2級を受けてみたらどうだ」と言われました。それで「勉強してみようかな」という気持ちになり、独学では難しいと思ったので大手資格予備校に通いました。簿記2級は、勉強を始めてから半年くらいで、合格しました。

中小企業診断士受験のきっかけ

――簿記2級合格後に、中小企業診断士試験の勉強を始めたのは、どうしてですか?

当時、隣の部署で中小企業診断士試験の勉強をしている人がいました。雑談でその人から「面白い資格なんだよ。勉強してみたら?」と軽く言われました。その時、大手資格予備校で同世代の人たちが、簿記を一生懸命勉強している姿に触発されたことを思い出しました。そしてこのまま終わるのは、もったいないと思いました。せっかく勉強するサイクルができたので、自分ではもう少し勉強を続けたいと思いました。そこで、会社には一切言わず、再び大手資格予備校に通い、コツコツ勉強を始めました。

1次試験ストレート合格するも2次試験で苦戦

――1次試験はいかがでしたか?

1次試験はストレート合格で、合計450点でした。事前に戦略を立て、経営法務や経営情報システムの勉強は深くなり過ぎず、最低限に留めよう。中小企業経営・政策は暗記が勝負だから力を入れよう、と考えていました。結果を見ると、ある程度狙い通りだったと思います。ちょうど、1次試験の勉強中は、コロナ禍でした。仕事が終わったら同僚と飲みに行くことも無かったので、家で夜中の12時過ぎくらいまでやることもありました。こんなに勉強したのは、大学受験以来だと思います。コロナ禍で勉強したのが、功を奏したのかも知れません。

――2次試験はいかがでしたか?

1次試験が終わるまで、2次試験の勉強は全くしませんでした。1次試験後、自己採点して突破したのがわかり、猛烈に勉強を始めました。しかし結果は、DBACの判定で、全然だめでした。得点開示をしたら合計192点で、事例Ⅰ は35点でした。試験を受けた直後は、自分では「まあまあ書けたかな。五分五分かな」と思ってました。でも、合格発表で自分の番号は、ありませんでした。当時は「もしかしたら、ぎりぎり落ちたのかな」と思っていました。得点開示したら、事例ⅠがD判定。自分では、それなりに書けたと思っていたので、正直、驚きました。そして「事例Ⅰが弱点で、とにかく上げないとまずい」と思いました。それから、色々な予備校を調べた結果、2年目は別の予備校に通うことにしました。





松尾啓子

松尾啓子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。2022年5月に中小企業診断士登録後、独立診断士として活動を始める。前職では、出版社に20年近く勤務。役員秘書、取次・書店営業、管理部門などに従事。現在は、公的支援機関の事務局業務で中小企業をサポートする。趣味は、東京マラソン当選がきっかけで始めたランニング。フルマラソンは20回以上完走。

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