【第3回 合格を掴んだ後に見えた景色】
過去の記事:第1回、第2回
![【野村英樹さんインタビュー】](https://shinpota.com/sinpota/wp-content/uploads/2024/05/3a752101a2774be3883cdf0538729933-3-1024x768.jpg)
超多年度受験で掴んだ中小企業診断士への思いは強いものあるという野村英樹さんは、合格まで長くかかった受験経験を活かして活動を始めています。今後やりたいことや多年度受験生に対するメッセージをうかがいました。
超多年度受験生ユニット「TKP43」でYouTubeデビュー
――合格後、タキプロに参加したきっかけを教えてください。
受験生時代に、自分が合格してその経験をブログに書いたら絶対にネットで話題になると思っていました。合格後、受験生支援団体タキプロに参加して、実際にブログや合格体験記を書きました。自分は勉強方法についてはたいしたアドバイスはできませんが、自分と同じように不合格が続き、苦しんでいる多年度受験生の方もたくさんいらっしゃると思うので、その方々に勇気を与えたいと思っています。
――タキプロでブログ発信以外の活動があれば教えてください。
超多年度受験経験者4人でユニット「TKP43」を結成しました。タキプロ内での知名度上昇をきっかけに、メンバー座談会のYouTube動画配信や、さらに勢いに乗って電子書籍「超多年度合格者が贈る受験生へのラプソディ」の出版もしています。受験ノウハウだけではなく、不合格でも諦めない気持ちやモチベーションを維持するための秘策などを盛り込んだので、何年も挑戦してもう諦めようと考えている方にぜひ読んでほしい本です。
創業支援で地元を元気にしたい
――今後中小企業診断士としてやりたいことや興味のあることを教えてください。
2022年に一般社団法人中小企業診断士東京協会城東支部の城東スキルアップコースを受講し、実際に中小企業診断士が活躍できる領域を知ることができました。その中で自分は、アントレプレナーシップの学位も活かすことができる創業支援に興味を持ち、今後この分野を深めていきたいと思っています。
――具体的なやりたいことのイメージをお持ちですか。
中小企業診断士の活動を通じて、現在住んでいる地元を元気にしたいと考えています。コロナ禍でリモートワークが続くようになってから、ダイエットも兼ねたウォーキングにハマっていますが、いつも通っていたお気に入りのパン屋の前を通ったらある日突然閉店の張り紙が貼られていて、ショックを受けたことがあります。閉店された理由はわかりませんが、もし経営難で店を閉められたのならば、補助金の申請支援などで助けられたかも知れません。今後は、地元の頑張っているお店や創業する企業を支援していきたいと考えています。
――資格を活かしてやりたいことが実現できそうですね。
中小企業診断士は、単純に実力で勝負できる点や、独占業務がないので好きなことで仕事を作れる点が大きな魅力です。例えば、アパレル業界や食品業界に強いコンサルティングなど、様々な分野の仕事の可能性があります。この資格に対する貪欲さは誰にも負けないつもりなので、この資格を活かした仕事を増やして、今までの会社勤めでは見ることができない景色をたくさん見ていきたいです。
多年度受験生は諦めず挑戦を続けてほしい
――多年度受験の方に一番伝えたいことは何ですか。
受験生のみなさんそれぞれ事情があると思いますが、不合格になった時に、他に目指すものがあるなら挑戦を止めることが正しい判断と言えるかもしれません。逆に、目指すことややりたいことが他にないのであれば、合格するまで挑戦を続けるべきだということを伝えたいです。
――多年度受験の方への応援メッセージをお願いします。
何年も不合格が続くと正直辛いと思います。でも、受験勉強を通じて、中小企業診断士になりたい思いを強く持つこと、そして受験を楽しむことが大切だと思っています。多年度生は内発的動機をしっかり持っていて、資格活用に対する貪欲さも他の方より強いので、合格後は中小企業診断士として他の方以上に活躍できると思っています。ぜひ、諦めずに挑戦を続けて合格を勝ち取ってください。
![古野誠治](https://shinpota.com/sinpota/wp-content/uploads/2024/05/51c04ccb30384c1667890e1ff01e2699-2.jpg)
古野誠治 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。IT関連の企業に継続して勤務。サービス開発・設計・構築、ISO認定取得などのプロジェクトを経験。コロナ禍を契機に、残り少ない会社人生を見直したことが、中小企業診断士を目指すきっかけとなった。2022年11月に中小企業診断士登録、東京都協会中央支部所属。