【第3回 次は自分の番!恩を送り、地域と日本の活性化へ】
過去の記事:第1回、第2回
![【湯山聡さんインタビュー】](https://shinpota.com/sinpota/wp-content/uploads/2024/05/be2ed15506d44aedc48d8246b7aed821-1024x551.jpg)
ITコンサル、メディア系マーケティング、電機メーカーでの商品企画、新規事業開発など、様々な仕事を経験してきた湯山聡さん。今回は、資格取得後の歩みと今後の展望についてうかがいました。
資格取得後の活動について
――実務補習を受けられたなかで、特に印象に残っているエピソードを教えてください
実務補習で、3社の企業を診断しました。製造業・小売業・卸売業の3社で実務補習を行いました。特に印象に残っているのは、私がリーダーを担当した2社目の小売店です。こちらの小売店は、何回か実務補習を受け入れていましたが、自分たちのチームが1番良かったとコメントいただくことができ、とても嬉しかったです。また、当時のチームメンバーや指導員とは、2年経過した現在でも交流があります。実務補習を通しての経験は苦労もありましたが、成長できたという思いの方が強いように感じております。
――診断士登録されてからの活動について教えてください
2020年度に試験合格し、2022年に診断士登録しました。そこからマスターコースへ通い、実務従事で2社を診断しました。今後の予定として、セミナーの講師へ挑戦するつもりです。また、区が実施している創業セミナーの相談員・ファシリテーターにチャレンジします。できるだけ多くの活動へ広げていこうと考えています。最終的には、これまでの仕事の経験を活かし、その地域の特色を活かした事業開発や商品開発支援といった地域活性化へとつなげていきたいですが、今は活動を限定せず 、色々と取り組んでみたいです。やりたいことをやりながら、コツコツと経験を積み重ねていけば、いつか目標としているところにたどりつけるだろうと楽観的に捉えています。
――マスターコースから大きな影響を受けているように感じました。そこでは、どのような学びや気づきがあったのでしょうか
マスターコースの実務従事では、2カ月かけて、ウェブメディア系企業に対して、実務補習より密度の濃い診断と報告書の作成に従事しました。会社の業務フローやバリューチェーンを分析し、提案内容としてまとめ、報告しました。業務フローを視覚的に提示することで、「業務マニュアルとして新入社員向けに使える」と言われました。具体的な提案を通して、お客様へ貢献できると気づいた瞬間でした。
また、そのマスターコースの伝統的な価値観として、「自分が教わった内容を下の代へ伝えていく、「恩を送っていく」というものがありました。今度は自分たちが次の世代へ恩を送っていくことをやっていかないといけない。ライバルといった関係ではなく、一緒に日本を元気にしていく。それを明確な形で学ばせてもらいました。
今後の中小企業診断士としての活動について
――地域活性化と今後の診断士活動について、どのように考えていますか
独立診断士か企業内診断士かは意識していません。今の会社でも新規事業開発を担当しています。お客様の困りごとを解決していくなかで、それが地域活性化に直結するケースや、事業承継の分野で貢献できることもあります。
中小企業診断士を目指される方へ向けてメッセージ
――最後に、中小企業診断士を目指す方へ向けて、メッセージをお願いします
日本を元気にするような人々に中小企業診断士になってほしいですし、一緒に仕事をしたいです。今後、日本は人口減で厳しい局面もあるかと思いますが、中小企業診断士がそれぞれの企業と手を携えて、日本を元気にできるような活動をしていきたいと考えております。
![花村 大祐](https://shinpota.com/sinpota/wp-content/uploads/2024/05/51c04ccb30384c1667890e1ff01e2699-1.jpg)
花村 大祐 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1988年愛知県生まれ。大学卒業後、大手機械メーカーに入社。一貫して、フィールドセールスとして、主に金属加工事業者に対し、営業・販売促進・マーケティングと幅広いセールス活動に従事。2023年3月、養成課程修了し、5月に中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会三多摩支部・神奈川県中小企業診断協会所属