【奥野雅也さんインタビュー】裏方業務の「なんでも屋」が、自信になるものを目指し中小企業診断士に挑戦

【奥野雅也さんインタビュー】裏方業務の「なんでも屋」が、自信になるものを目指し中小企業診断士に挑戦

【第2回 自分に合う勉強方法で見事に試験を突破】
過去の記事:第1回

【奥野雅也さんインタビュー】

コロナ禍において試行錯誤しながら中小企業診断士試験に合格された奥野雅也さん。全3回でお届けするインタビュー記事の第2回となる今回は、受験生時代の勉強方法や苦労したことをうかがいました。

自分に合う勉強方法を見つけて愚直に継続

――コロナ禍である2020年に受験されたのですよね。

はい、2019年10月ごろから勉強を開始して2020年に1次試験を合格したのですが、2次試験は残念ながら不合格となってしまいました。翌年の2021年に2次試験を合格しています。

――予備校などは使われたのでしょうか。

2年目は独学に切り替えたのですが、1年目は友人の紹介もありTACを選びました。はじめのうちは大阪の梅田校に通学していたのですが、帰宅が23時ごろと遅くなってしまいますし、講義のスピードも早くついていけないと感じたため早い段階でWebコースに切り替えました。Webコースだと自分の好きな時間に受講できるし、わからなかったときには一時停止もできるので私には合っていました。途中からはコロナ禍もあり他の受講者も全員がオンラインに切り替わりましたが、私はその前からオンラインで受講していた、という形です。

――オンライン学習は自分のペースでできる分、遅れてしまったり辞めてしまったりすることも多いのではないかと思います。何か工夫はされていましたか。

それぞれの教科が終わるごとに確認テストがあるんですが、そこは現場に行こうと決めていましたね。確認テストをペースメーカーにすることで遅れないように進めていました。

――1次試験はストレートで合格されていますが、苦労したことはあったのでしょうか。

TACの講義は3月ごろまでに全科目1週を終えるカリキュラムになっていました。そのタイミングで半年前に勉強した企業経営理論を見直してみたら、ほとんど何も覚えていないんですよね(笑)。この半年間は何だったんだろう、あと3か月で間に合うかな、という感じでした。それでも重要なところをマーカーするなり書き写すなりして、繰り返し頭にたたきこむというサイクルを繰り替えして何とか定着させたんです。といっても心配性な性格もあり、2日目の暗記科目は試験当日の朝5時ごろまで詰め込んでいました。

タイムマネジメントが鍵となった2次試験

――2次試験の勉強はどうでしたか。

1次試験後に初めて問題を見たのですが、最初は衝撃を受けました。何が正解なんだろう、と。勉強方法もわからなくて、どうやって勉強するんだろう、というところからのスタートでした。

――不合格となってしまった1回目と見事合格を掴み取った2回目とで何が違いとなったと思いますか。

1回目の時に失敗したのがタイムマネジメントでした。模擬試験もコロナの影響により自宅で受ける形式になっていて、緊張感をもって試験時間通りに4事例をやるという経験を本番までできなかったんですね。それもあって本番で「時間が全然ない」、という感じになってしまって。事例Ⅰは1問空欄だったんですよ。その時点で終わったなと(笑)。2回目の試験でも正直手ごたえはなかったのですが、事例ⅠからⅢはとにかく粘って解答欄をすべて埋めて、事例Ⅳも埋められるところは埋めたのが良かったのかもしれません。

――空欄を作らないために、どのようなことを意識して1年間勉強をしたのでしょう。

1年間と時間が多くあったので、初めの半年間はいろいろな書籍を読んでみたりYouTubeを見てみたりブログを見てみたりと試行錯誤しながら、マーカーの使い方など解き方を固める期間にしていました。この期間でやり方を決めて、残りの半年間で演習を重ねた、という感じです。




斎藤 謙二郎

斎藤 謙二郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1992年生まれ、神奈川県在住。電機メーカーにてソフトウェアエンジニアとして主に画像処理システムの技術開発に従事。開発した技術をビジネスに繋げていくため、幅広い経営の知識を求めて中小企業診断士を目指す。2022年中小企業診断士登録。

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