【鈴木雅子さんインタビュー】「途中で立ち止まってもいい」仲間との合格までの長い道のり

【鈴木雅子さんインタビュー】「途中で立ち止まってもいい」仲間との合格までの長い道のり

【第2回 まわりみち勉強法】
過去の記事:第1回

【鈴木雅子さんインタビュー】

2022年度の診断士試験に合格して、企業内診断士として活動されている鈴木さん。第2回は鈴木さんの勉強法について聞いてみました。

試験勉強の仕方

――1次試験の勉強の仕方についてお聞きしたいです。どういった勉強の仕方をしていたのでしょうか。

私は資格の学校TAC(以下TAC)に通学していました。TACは使う教材がいいですし、受講生が多いのですごくノウハウを持っていると思ったんです。先生が言われた通りに時間をとって勉強できれば、十分合格できる体制になっていると思いました。通信講座も自分の時間を使ってできるのでいいのですが、私は自分自身に甘えが出ると考え通学にしました。

――1次試験ではその様なやり方で受かって、2次試験はどの様なやり方でしたか。

2次試験対策も引き続きTACに通いました。先生が実践的な診断のことも知っている方で、その先生の講義が好きでTACの演習を中心に通っていました。2次試験は6回受験しましたが、6回受験すると違うスクールに行こうかなと思ったこともあります。ノウハウというところでいうと他校でもいいところはあると思いましたが、最終的には合格する人は自分の型を身につけていると思うので学校を変えることはやめました。

苦手な科目の克服法

――得意な科目や苦手な科目はありましたか。

1次試験ですと、比較的得意なのは運営管理です。運営管理は自分も経験があったので割と頭に入ってきやすかったです。苦手なのは経済学と法務でした。経済学は本当に苦手で、初年度は経済学が難しい年で科目合格率が2%台で本当に苦手意識を持ってしまいました。普通はテキストを見るだけですが、もっと簡単な経済学の基礎の基礎を解説する本を読んで抵抗感をまずなくすことに重きをおいて、それをベースにして基礎的なことは解ける様にしました。経済学についてはテキストだけ見ただけではちゃんと点数が取れるというか成果につながる様に思わなかったので、急がば回れみたいな感じでワンクッションが必要と思いちょっと簡単な本を読む様にしました。法務はどちらかと言うと試験問題がわかりづらい問題が多かったので過去問をなるべく解く様にしました。暗記だけで解けない問題が多いですから。わからない問題は解説をよく読んで理解を深めていきました。

――2次試験についてお聞きしたいのですけど、得意、苦手な科目はありましたか。

事例Ⅱが一番好きで解いていて面白いですし、点数が良かったのも事例Ⅱでした。事例Ⅰと事例Ⅲはちょっと点数が微妙でした。事例Ⅳは点数差が大きく現れるところなので苦手ではないですが時間をかけていました。事例ⅣはTACの事例Ⅳに特化した「2次事例Ⅳ特訓」を受講しました。それぞれの分野を分解して個々の分野を集中して勉強する7、8回のコースであり、それを繰り返し解いていきました。TACではノウハウ的なものも学べて最初の経営分析など傾向が変わっているものも踏まえて、ここはこれくらいの時間をかけてもいいから必ずとりましょうとか、そういう話はありましたね。あとは過去問を10年分くらいは解いていたかなと思います。

――そう言うことを学べれば、2次試験を実際に受ける時に傾向が変わってもちょっと安心かなと思いますね。

新傾向に見えたことはありました。事例Ⅳの経営指標で生産性の指標を必ず入れなさいというのがあるなど過去に全くないパターンのものがあって、そういうときは経営指標のところで取ってさらに簡単で皆さんが解けそうなところを解けばAは取れることは過去の経験でわかっていました。そこの経営分析でつまずいてしまうとまずいと言うのがわかっていたので難しい問題の場合は動揺しましたが、みんなも困っているだろうなと思い自分はそこに気を配り対処しました。





M.S

M.S 取材の匠メンバー、中小企業診断士
広島県出身、神奈川県在住。2022年度中小企業診断士試験合格。2023年中小企業診断士登録。自動車部品メーカーや家電メーカーなどを数社渡り歩き、現在は大手重工メーカーで自動車関連製品開発の管理職として勤務。東京都中小企業診断士協会中央支部所属。

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