【鈴木雅子さんインタビュー】「途中で立ち止まってもいい」仲間との合格までの長い道のり

【鈴木雅子さんインタビュー】「途中で立ち止まってもいい」仲間との合格までの長い道のり

【第1回 中小企業への転職がきっかけで始めた中小企業診断士試験】

【鈴木雅子さんインタビュー】

鈴木さんは10年かけて中小企業診断士試験を合格しました。いわゆる多年度合格者ですが、これだけの長い期間を経て合格するのは大変だったと思い取材を行いました。ところが実際に聞いてみると、短期合格にこだわらず仲間を得るなど様々な面で得るものがあったとのことでした。

中小企業への転職と受験のきっかけ

――現在の状況を教えていただけますか。

2022年度の診断士試験に合格し、一般企業で企業内診断士として活動しています。現在は、工具系のメーカーに勤務しています。

――受験についての話をお聞きしたいです。まずは中小企業診断士試験を受けようと思われたきっかけは何でしたか。

はっきりとは覚えていないのですが、15年くらい前に中小企業診断士という資格を知りました。いろいろな資格について書かれている雑誌があり、それを見て名前を知って興味を持ちました。それが最初のきっかけです。経営のコンサルティングを行うための資格というのを見て面白そうだなと思いましたが、なかなか敷居が高そうだなとも思いました。自分には縁のない資格だなと思いました。本当にやろうと思ったのは現在の会社に転職してからです。元々大きな組織で働いていた経験が長いものの、今の会社は私が入った時は10人ぐらいしかいない会社で、自分の職場の上司が社長でその状況で中小企業診断士のことをパッと思い出したんです。そういう状態になった時にあの資格はもしかしたら役に立つのかなと思った、というのが最初のきっかけです。

中小企業診断士試験合格までの苦労

――差し支えなければですが、いつ受験を始めてどれくらいかかったか教えてください。

2013年に受けたのが一番初めで2022年に合格しました。なかなか受かりませんでした。会社自体も組織が変わって伸びてきた時期で仕事もすごく忙しかったし、ずっと両立してやってきましたがなかなか受からず結果が出ませんでした。両立するのに疲れてしまったため、一回受験を辞めてしまったんです。受け始めたのは2013年で受かったのが2022年度ですがその間1、2年は休んでまたここ数年カムバックして受かったのが2022年です。

また、受かりたいというよりは勉強したい、中身を知りたいという思いが強くて、通学はしていたんですけれども周りの人ほど特に前半は勉強に身が入っていなかったと思っています。成果を出すというよりは、勉強自体が楽しいからやっていたというのが最初でした。

受験仲間との受験

――なかなか難しい試験なので運の良し悪しとかもありますよね。結構長い方もいらっしゃいますね。

そうですね。周りにも何人かそういう方がいます。今思い返すと、本当に最後は諦めたくないというかそこだけだったのかなと思っています。長いですが、私の場合1回休んでいますし、そういったことがあって続けられたと思っています。あとはやっぱり私と一緒に勉強してくれた仲間の存在がすごく大きくて、最初に一緒に勉強していた方達というのは7人くらいのグループでしたが、みんな優秀で1、2年で合格してしまったんですね。ただ、私と他の何人か多年度の方たちがいて、その人たちは続けていたし、受かった後の話を皆さんから聞いてそういったつながりは受かってからも続けていました。そういったところから、自分だけ受かっていないというネガティブな気持ちはありましたが最終的には自分はここで諦めるのは勿体無いなと思って、このまま負け犬みたいにはなりたくないなと思い、最後まで続けることができたんです。




M.S

M.S 取材の匠メンバー、中小企業診断士
広島県出身、神奈川県在住。2022年度中小企業診断士試験合格。2023年中小企業診断士登録。自動車部品メーカーや家電メーカーなどを数社渡り歩き、現在は大手重工メーカーで自動車関連製品開発の管理職として勤務。東京都中小企業診断士協会中央支部所属。

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