【三宅平太さんインタビュー】診断士資格は転職のパスポート!公務員からコンサルへの挑戦

【三宅平太さんインタビュー】診断士資格は転職のパスポート!公務員からコンサルへの挑戦

【第2回 勉強を続ける秘訣は習慣化とメリハリ】
過去の記事:第1回

【三宅平太さんインタビュー】

公務員の経験を経て、現在は民間のコンサルティング会社で活躍されている三宅平太さん。転職の足がかりとして中小企業診断士に挑戦し、見事合格と転職を果たしています。第2回は、中小企業診断士の資格勉強を開始してからの紆余曲折を語っていただきました。

ストレート合格は一にも二にも復習あるのみ

――受験中に一番心がけていたことや絶対やると決めていたことはありますか。

復習はとにかく意識して取り組みました。予備校講義や模試があった日には、当日中にわからない点を必ず復習していました。予習はあまりしなかったので、とにかく復習です。

――予備校進学を選んだ理由とその中でLECに通われた理由をあわせて教えてください。

予備校進学を選んだ理由は、自分自身に甘さがあり一人では絶対に勉強ができないと思ったからです。また、2次試験が記述形式なので、独学では厳しいかなと。 数ある予備校の中から、LECを選んだのは通学のしやすさが理由として大きいです。TACとLECで悩みましたが、参考書を見て解説が丁寧で自習がしやすいと感じた点と値段が安かった点がLECを選んだ決め手となりました。また、勉強を習慣化したかったのでオンライン系の予備校は最初から選択肢にはなかったです。

――受験勉強期間はどれくらいでしたか。

約1年ほどです。初めて1次試験を受ける1年前から勉強を開始しました。時間は記録していませんが、平日は3時間、土日は6時間くらいコンスタントにできていたと思います。かなりの時間を勉強時間に割いていました。

――1年でストレート合格とはすごいですね。1次試験と2次試験の点数はどうでしたか。

1次試験は474点。経済学・経済政策と財務・会計が80点と得点源になってくれました。2次試験は267点でした。

――高得点での合格は受験生の目指すべき姿ですね。経営法務が一番苦労されたとうかがっていますが、他科目でカバーするなどの対策はしていましたか。

とにかく足切りだけは免れてくれと願い続けました。結局、経営法務は最後まで手ごたえを感じられないまま試験にのぞみ、勘が外れれば足切りになる寸前でした。得点源であった経済学・経済政策と財務・会計でカバーできたので何とかなりました。大学の時に経済学を学んでいたことや、以前簿記を勉強していた経験が良かったのかなと思っています。

どうする2次試験対策

――2次試験の対策はいつ頃から始めましたか

1次試験を受験する年の冬に2次試験対策講座がありまして、そこで初めて2次試験に触れました。多年度受験生の方がちゃんと答案を書けている中で自分は全く書けなくて、答案の書き方から調べ始めました。ただ、本格的に取り組み始めたのは1次試験が終わった後からです。

――2次試験に触れてみての感想はいかがでしたか。

予備校の講座で大枠の戦い方は掴めたのですが、それだけでは私の力だと厳しいなというのが率直な感想です。自分の解法を生み出すことができないと感じました。2次試験では色々な解答があるものだと思っていましたが、2~3種類の解答例だと自分の解答とマッチしなかった時に腹落ちできなかったです。不安を抱く中で色々と調べた時に出会った「ふぞろいな合格答案(同友館)」を見て、自分の解答とフィットしたなと実感を得ることができました。1次試験受験前に「ふぞろいな合格答案 10年データブック(同友館)」を入手して、これを買っているからには受からなければという気持ちも芽生えました。

――2次試験の手ごたえを感じたことはありますか。もしくは最後まで感じないままでしたか。

なんかちょっと見えてきたなという感覚が2次試験の3週間前にありました。息抜きを兼ねて勉強合宿をやっていて、そこでこういう構造や要素を解答にはめればいけるかなと。確信に変わるほどではないですが、よいイメージで試験にのぞめました。

――ちなみに勉強合宿とは聞きなれない言葉ですがうかがってもよろしいですか

勉強合宿とは、ホテルに泊まって勉強に専念することです。カフェなどで勉強するのにも飽きてきて、妻を巻き込んで普段では泊まらないホテルで勉強しました。日中はちゃんと勉強をして、夜は美味しいものを食べて自分にご褒美をあげるというメリハリをつけられたのがよかったです。




鈴木 好之

鈴木 好之 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1978年生まれ。東京都台東区在住。大学卒業後、情報通信の会社に入社し、CATVやISPの営業を経験し、現在は管理部門に従事。2021年12月中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会 城北支部所属。2022年に育休取得し二児の育児にも奮闘中。

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