【木内義貴さんインタビュー】『理系脳からのアプローチ』―エンジニアの中小企業診断士試験攻略!

【木内義貴さんインタビュー】『理系脳からのアプローチ』―エンジニアの中小企業診断士試験攻略!

【第2回 合格へのアルゴリズム:設問の理解が鍵となった2次試験】
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【木内義貴さんインタビュー】

理系出身のエンジニアながら難関資格である中小企業診断士資格に合格された木内義貴さん。製造業で平日の学習時間が1時間と制限される中、独学での1次試験突破など「自分に合う学習法」の確立が成功要因の一つではないでしょうか。仕事と直接結び付きにくい思われる分野から試験へのチャレンジを検討されている方や学習方法に行き詰まりを感じる方はぜひご参考ください。

自己特性を基準に学習方法を最適化する!2次試験の攻略へ向け再スタート

――初年度の手ごたえはどうでした。1次試験と2次試験で何か差がありましたか?

正直わからなかった、というか受かっていればよいな、くらいの感じでした。答案に空白もできており「これぐらいやったら戦えるかも」という感覚もこの時はありませんでした。2次試験の過去問ってどうしても正解がわからない、というのがあります。何を書けばいいのだろうと思ったし、何を聞いてきているのだろうと全くわからない状態でした。

――2年目以降で予備校を利用されたみたいですが、その基準というのはありますか?

独学では無理だなと感じて予備校利用を検討しました。基準は自分のクセとかわかってくれそうな個別指導型の学校に絞り込んでいます。自分のスタイルが人と違うような気がしていたので。大手の予備校の「〇〇メソッド」みたいなのが自分にあわないのではないか、と感じていました。

――スタイルというのは具体的にどういうものでしょうか?

何でもそうかも知れないですができるだけ「いい答案」を書きたいと思う意識が強く出てしまう傾向があります。で結局解答用紙が空白ばかりに陥っていて。周りの受験生は全体が埋まっていてそれなりに書かれているのに。

――細部にもこだわりを持ち過ぎて全体を埋めきれない。職人気質が強く出てしまうのですね。

そうですね。そういう性格的な部分があるかもしれません。

長丁場の受験。息抜きや情報の取捨選択も重要。

――受験期間に息抜き的なものは何かされていました?

妻は結構勉強しているのは応援してくれていました。でもやっぱりストレスがたまったとなった時に「ちょっと」みたいな感じで出かける。旅行にいくというのもありましたね。旅先に教材は持っていくのですが何もせず終わることは多々あります。当然頭の中も全然使わない(笑)。それで結構リフレッシュができました。

――ネットではいろいろな情報が出ていますが、それらは活用するとか信じるとかありますか

全部信じているわけではなかったですけど。これなら自分にやれそうだ、とか。この視点がなかったから取り入れてみようかなんてことはしました。どうしても自分だけの考えでやっていると偏ってきてしまう気がして一応、情報は入れつつも合格までの道筋を考えながらやっていました。

――3回目のチャレンジで2次試験も合格された時、他の年度と比べて何か違いはありましたか? 

手ごたえとか自分がやったこととか?

勉強法で変えたところは正直なかったです。ですが思い返すと答案はキーワードより「全体を通したストーリー」が大事という話に納得感を得て各設問で違う意図の答え方をしないように意識づけしていました。2回目と3回目の手ごたえにそんなに差はなかったのですが3回目はおかげでギリギリ合格できました。

――精査したうえで通われた予備校も指導内容などでしっくりくる部分があったということですね。

その予備校は基本的に答練とかやらずに過去問だけで進めていくところです。「過去問をベース」にしながら考えることをふくらませるというやり方を教えていただきました。 演習では単に解くだけではなく「今はこう聞かれているけど切り口を変えてこう聞かれたらどうだ?」とか問われる。聞かれ方の話とか具体的な内容を学ぶことができました。




住山 鉄治

住山 鉄治 取材の匠メンバー 中小企業診断士
愛知県出身。コンビニエンスストア本部のSV経験をもとに小規模小売店の組織運営・財務改善・マーケティング面からのサポートを得意とする。一方で医薬品登録販売者資格を有し薬局の店頭にて患者様のセルフメディケーション支援も行う。豊富な医薬品・健康食品知識をもとに累計5万人以上の患者様の不調を改善してきた。

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