【渡邉智子さんインタビュー】研究員からの資格取得―さらなる活躍の場へ向かって

【渡邉智子さんインタビュー】研究員からの資格取得―さらなる活躍の場へ向かって

【第2回 中小企業診断士資格取得方法】
過去の記事:第1回

【渡邉智子さんインタビュー】

リケジョで中小企業診断士の渡邉智子さんに中小企業診断士の魅力をうかがってみました。第2回では、短期間で資格取得できた秘訣をうかがいました

中小企業診断士の資格取得を独学で目指すことを決めて

――勉強を始めるにあたり、はじめになにを準備しましたか

最初に準備したテキストは、「みんなが欲しかった中小企業診断士の教科書(TAC)」です。理由は、評判がよいことテキストがあまり厚くないことでした。このテキストを手にして、まず3科目だけ読み込みました。学習を進めていく中とこれは続けていけると感じ、残りのテキストも購入し7科目の勉強をスタートしました。「みんなが欲しかった中小企業診断士の教科書」を一通り学んだ後、「中小企業診断士最速合格のためのスピード問題集(TAC)」、「中小企業診断士1次試験一発合格まとめシート(エイチス)」を購入しました。

――勉強を進めていく中で特に意識したことはどんなことですか

難しすぎないテキストを使いながらとにかく基礎を固めていくことでした。勉強方法は、「中小企業診断士最速合格のためのスピード問題集」は、2,3回繰り返して勉強を進め、確実に理解し解けるようにしました。1次試験は、「スピード問題集」で基礎を確実に固めていくことで、過去問を全く勉強することなく合格することができました。

――多くの情報がある中で、現在の勉強方法だけでは足りないのではないかと不安になりませんでしたか

易しめのテキストを使い、負担をかけずに基礎を固めていく「背伸びをしない勉強」を心掛けているので、特に不安はありませんでした。基礎を固め目標を達成してきた経験があったので、「背伸びをしない勉強」で目的は達成できると思っていました。

独学で目指す2次試験への挑戦

――基礎固めで合格した1次試験、その後の2次試験の対策はどのように行いましたか

2次試験の勉強は、1次試験の合格発表後に始めました。約2か月間で5年間分の過去問を2回繰り返しました。「ふぞろいな合格答案(同友館)」で合格者が使用したキーワードを確認することで、どのように解答すれば合格レベルの解答作成ができるのかをイメージできるようになりました。2次試験では、短い準備期間にも関わらず「ふぞろい」と過去問を使い基礎固めができたことで、事例Ⅰ,事例Ⅱ、事例ⅢはすべてAを取ることができました。
事例Ⅳは準備が間に合わず。不合格となりました。事例Ⅳは、「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(同友館)」を使っていたのですが、私には難しすぎると感じ、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)」にテキストを変更しました。途中でテキストを変えたこともあり、準備が間に合わなかったと感じています。

――2年目、合格をつかんだ勉強法はどのような工夫をしましたか

2年目も基本的には、1年目と変わらず過去問と「ふぞろいな合格答案」を利用して学んでいきました。例Ⅳについては、TACのオプション講座でも学びつつ、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識(同友館)」と「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」にある問題はすべて自力で解けるようになるまで繰り返しました。基礎を改めて固め、事例Ⅳを克服したことで、2年目は合格をつかむことができました。




竹澤和宏

竹澤和宏 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1974年静岡県生まれ。大学院卒業後、アメリカ留学を経て地元静岡の企業へ入社。総務から海外進出と幅広い業務に従事。退社後、仲間と東南アジアへの小物輸出業を開始した。その後、中小企業診断士の資格を取得し中小企業診断士として独立。中国でのインターンシップに関わったことが中小企業診断士を目指すきっかけとなる。2021年5月に中小企業診断士登録、静岡県診断士協会所属。

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