【渡邉智子さんインタビュー】研究員からの資格取得―さらなる活躍の場へ向かって

【渡邉智子さんインタビュー】研究員からの資格取得―さらなる活躍の場へ向かって

【第1回 中小企業診断士を目指して】

【渡邉智子さんインタビュー】

リケジョで中小企業診断士の渡邉智子さんに中小企業診断士の魅力をうかがいました。第1回では、現在、経営会議の運営の仕事で活躍している中で、どのように中小企業診断士の資格を活かしているのかをうかがってみました。

以前よりさらに自信をもっての対応を可能にした診断士試験

――現在の仕事を教えてください。

現在は、経営会議の事務局の仕事をしています。起案者の付議資料作成サポート、会議のアジェンダの作成などを行い、会議全体の運営しており、会社の意思決定の現場に接することができ、やりがいのある仕事です。

――現在の仕事で中小企業診断士の資格はどのように生かしていますか

中小企業診断士の資格取得により、経営全般の知識をつけたことで、仕事に対し以前より自信をもって臨んでいくことができるようになりました。例えば経営会議の議事録作成では、以前は財務に関する知識が現在より少なかったため、財務関連の発言を正確にまとめられているか不安がありましたが、現在は不安なく議事録作成を行うことができています。また、その他の業務でも、経営全般についての知識が付いたことで、以前より積極的に提案ができるようになりました。さらに、仕事全体では、2次試験の勉強時に身につけた「原因と結果」の考え方をすべての業務に応用することで、スムーズに仕事を進めていくことが可能になったと感じています。

中小企業診断士資格取得のきっかけは

――中小企業診断士の資格を目指すきっかけはどのようなものでしたか

私は、大学院前期課程修了後、現在の会社に研究員として就職しました。大学では生物系の学部で勉強しており、その知識を活かし就職後も研究員として業務に従事し、2年間アメリカでオープンイノベーション業務の経験もしました。15年研究現場で働いたのちに本社に移り、4年前に経営企画の部署へと異動となりました。こちらの部署では、OJTで経営に関する知識を得る機会はありましたが、体系的な知識の不足を感じていました。そこで、経営全体を理解するためには、体系的に経営を学ぶことが必要だと思いました。経営を学ぶ方法として、MBA取得も浮かんだのですが、今からMBA取得のために学校へいくことは難しいと思いました。そんな中、独学でも体系的に経営を学ぶことができるものとして中小企業診断士の資格を見つけることができ、これならと思い目指すことにしました。

――中小企業診断士の資格取得には、7科目と科目数が多いですが、仕事をしながら勉強を進めていくことは大変だとはと思いませんでしたか

もともと学ぶことが好きで、好奇心も強い方なので、抵抗はありませんでした。仕事との両立の苦労よりも好奇心のほうが勝っていたと思います。




竹澤 和宏

竹澤 和宏 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1974年静岡県生まれ。大学院卒業後、アメリカ留学を経て地元静岡の企業へ入社。総務から海外進出と幅広い業務に従事。退社後、仲間と東南アジアへの小物輸出業を開始した。その後、中小企業診断士の資格を取得し中小企業診断士として独立。中国でのインターンシップに関わったことが中小企業診断士を目指すきっかけとなる。2021年5月に中小企業診断士登録、静岡県診断士協会所属。

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