【則武卓磨さんインタビュー】若き挑戦者たちへ。合格への道は「徹底的に真似ろ、浮気をするな。」の二言なり

【則武卓磨さんインタビュー】若き挑戦者たちへ。合格への道は「徹底的に真似ろ、浮気をするな。」の二言なり

【第2回 モチベーション維持は、仲間のおかげ】
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【則武卓磨さんインタビュー】

自作の勉強実績表を活用、分析しながら、見事1年で1次試験に合格された則武卓磨さんですが、初年度の2次試験は惨敗だったそう。第2回は2次試験合格に向けての勉強方法と、受験期間を共にした仲間についてお伺いしました。

2次試験失敗からの仕様変更

――自作の実績表を活用して、1年で1次試験に合格されました。2次試験はどうでしたか。

1年目の2次試験の勉強は、正直失敗したと思います。1次試験と同じやり方で勉強実績を記録しましたが効果がありませんでした。1次試験は勉強時間に比例して結果が出る試験でしたが、2次試験は時間をかければ点数が上がるものではないということに気づきました。2次試験まで77日しかなかったこともあり、資格の学校のやり方が定着しきれず我流になってしまいました。

――2年目に見事2次試験を合格されたのは、何がよかったと思いますか。

2年目は学校の2次試験専門の講座を申し込みました。理由は、2次試験は色々な解き方があるので、独学で進めるのは効率が悪いと思ったからです。そこで何百人も合格させている先生のやり方を完全に真似して、先生だったらこう書くだろうというレベルまで落とし込めるよう徹底的に真似していきました。また「2次試験は団体戦」という先生からの言葉通りに、毎回講義後の勉強会で仲間と事例のディスカッションをしたり情報共有したことで、2次試験を乗り切れたと思います。

口述試験も団体戦

――2次試験の合格がわかった時は、どのような気持ちでしたか

正直間違いじゃないかと思いました(笑)。受かっていると思っていなかったので、まず友人に番号を確認してもらい、最終的に資格の学校の先生にも番号を確認してもらって、ようやくほっとしました。でも口述試験の対策をしていなかったことに気づいて、喜ぶのは1日だけにして気持ちを切り替えました。

――口述試験はどのように勉強されたのですか

受かっていると思っていなかったので、全く対策をしていませんでした。2次試験の合格発表の直後に学校の先生が合格者を集めてガイダンスをしてくださり、ロールプレイングを行ったところ歯が立たず、かなりの危機感を持ちました。それからは色々な切り口からでも対応できるようにするため、事例ごとにチームに分かれて予想問題を作成しました。皆でたくさん問題を作ったことで、設問の解答には一貫性やストーリーが大事だということにも気づけました。

勉強会仲間であり、社会人の先輩

――試験勉強2年目に入って、心に残っているエピソードはありますか。

本業と勉強を両立するのが辛い時期がありました。社会人4年目に入ったところで、一通り業務をこなせるようになり、小さい案件のプロジェクトリーダーを任されるようになりましたが、時間と心の余裕がなくなっていました。5月くらいでしたが2次試験の点数は全然上がらず、本業も要領がわからずうまくいかないし、業務時間がかなり増えて転職も考えていました。そこで勉強会仲間の方に相談しました。社会人の先輩ですが、大学の先輩だということも後で知りました。その方に、その会社にいて得られるものがあるならもう少し続けてみたらどうか、とアドバイスをいただき、とても有難かったです。これまで家族や友人くらいしか相談できる人がいませんでしたが、第三者の立場でかつ社会人の先輩という立場でアドバイスいただけたのは、かなりの助けになりました。

――勉強会仲間の存在は大きかったのですね。

そうですね。最初同じ学校の仲間とはいえライバルだと思っていたのですが、先生に「2次試験は団体戦」と言われ、実際に仲間と勉強会などで一緒に勉強していく中で考え方が変わりました。1年という長い時間、モチベーションを保つ続けることは一人では難しかったと思います。





宮田 香耶

宮田 香耶 取材の匠メンバー、中小企業診断士
京都出身、愛知県在住。教育業、建設業、会計事務所勤務など多様な業種の経験がある。約13年の会計事務所でのコンサルタント時代、税務会計だけでなく経営者の様々な悩みに寄り沿ううちに、もっと経営視点で相談相手になりたいと思いMBAを取得。さらに中小企業の経営に役立つ知識の必要性を感じ、中小企業診断士を目指すきっかけとなった。2023年に中小企業診断士登録予定。

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