【柿本美沙さんインタビュー】 フリーランスを経てスタートアップ企業へ―その決断を正解に導く力

【柿本美沙さんインタビュー】 フリーランスを経てスタートアップ企業へ―その決断を正解に導く力

【第1回 成長するM&A市場への挑戦】

【柿本美沙さんインタビュー】

「環境変化は恐れない」。柿本美沙さんには夢を追うための変化を受け入れる覚悟があります。大手OA機器メーカーで法人営業として活躍後,自身の営業力を活かしてフリーランスに転身。主に教育事業や海外の雑貨の輸入業などを手がけ,順調な経営を続けてきました。

――そして2019年,柿本さんは,次の目標を見つけて新たなスタートを切ります。それは,M&A市場における新会社の立ち上げ。今回は,企業内から独立,そして再び新しい企業へとキャリアチェンジを重ねた柿本さんのご経験や,新たな決断に対する想いをお伺いしました。

スタートアップ企業での下積み時代へ

――現在のお仕事について教えてください。

2018年に設立したM&A専門の会社で働いています。近年は,M&Aを成長戦略として活用する事例も増えていて,今後もビジネスチャンスの拡大が期待されています。メンバーはまだまだ少人数。設立間もないスタートアップ企業ですが,将来的には上場を目指しています。立ち上げ段階なので,仕事は取引先・提携先のゼロからの開拓はもちろん,人材採用など,本当になんでもやります。業界経験のある他のメンバーとは違って,私はM&Aの仕事がはじめてで,まだまだ学ぶことが多く,これからが下積み時代というところです。

――どのようなきっかけで入社したのでしょうか。

大学卒業後に入社した会社で法人営業をバリバリやっていたので,営業力には自信がありましたが,M&Aの経験はありませんでした。そんな私に声をかけてくださったのは,所属していた「M&A研究会(中小企業診断士のコミュニティ)」の先輩。独立前からM&Aに興味を持っていたので,ほかの研究会には全く興味がわかず(笑),この研究会だけは参加することに決めたんです。診断士合格者として,年齢や業務経験にしばられないフラットな関係のコミュニティに所属できたのは,とても良かったと思います。

フリーランスという決意をした当時

――これまでフリーランスとして活動されていたそうですが,最初に独立を決意したのはなぜでしょうか。

法人営業を経験する中で,自分の市場価値が気になったんです。大手企業の看板を背負わないで,自分の力がどこまで通用するんだろうって。いざ独立してみたら,いろいろな人脈があって,うまくいろんな仕事の機会に出合えたし,毎日楽しかったです。フリーランスという働き方は,自分に合っていたと思います。

辻村 藍

辻村 藍取材の匠メンバー,中小企業診断士

早稲田大学政治経済学部卒業後,地方自治体において税務や労働分野の業務を経験。現在は,政策研究や法務に関する業務に従事している。2017年中小企業診断士登録。

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