【姫野智子さんインタビュー】成長を加速させる「自分への問いかけ」―目的が明確な人ほど活躍する(第1回)

【姫野智子さんインタビュー】成長を加速させる「自分への問いかけ」―目的が明確な人ほど活躍する(第1回)

【第1回 プロとして活躍してほしいから】

中小企業診断士は,それぞれが培った知識や技能を活かし,経営分野のみならず幅広い領域で活動しています。自分の領域を見つけて活躍している中小企業診断士には,どのような共通点があるのでしょうか。今回は,ライブエンターテインメントの会社で企業内診断士として活躍しながら,講師としても数多くの中小企業診断士と関わってきた姫野智子さんにお話を伺いました。

その活かし方は百人百色

――若手の中小企業診断士と関わるお仕事について教えてください。

中小企業診断士向けに,取材・執筆の専門講座を提供する「取材の学校」で,統括講師をさせていただいています。講義では,取材にあたって意識してほしい要素をお伝えしたり,インタビューや執筆の実践演習なども行っています。また,「ふぞろいの合格答案」(受験生向けの書籍:同友館発行)などの執筆プロジェクトや,東京都中小企業診断士協会中央支部の執行委員,早稲田大学出身者が集う中小企業診断士稲門会の理事なども経験しながら,これまで,さまざまな中小企業診断士と関わってきました。

――さまざまな中小企業診断士と関わってきて,いかがでしたか。

中小企業診断士は,100人いれば100通りの活かし方がある資格だと思います。企業内の活動を主軸にする人もいれば,独立する気満々で動いている人もいます。また,社会貢献,スキルアップ,お金など,それぞれが求めるもの,価値観も違っていて,そこがおもしろいと思います。

背中で示す―プロとしての振る舞い

――講師として,心がけていることはありますか。

中小企業診断士の受講生にお伝えできたらと思うのは,やはり「プロとしての立ち居振る舞い」ですね。
講師と受講生であっても,プロ同士,ヨコの関係だと思っています。ですので,アウトプットの品質,お客様とのコミュニケーションの仕方など,プロの診断士としての立ち居振る舞いを言葉よりも背中で示すことで,受講生に気づきを与えられたら,と感じています。…今ここでそう言うことで,自分にプレッシャーかけています(笑)。

――若手の中小企業診断士がよく抱える悩みについて教えてください。

資格を取得して年数の浅い人,今後の活動を模索している人の中には,「何を強みにしていいかわからない」「やりたいことがわからなくなった」というところで,立ち止まっている人が多い気がしますね。私自身も中小企業診断士になって1,2年目の頃は同じように悩んでいたなと思います。

辻村 藍 取材の匠メンバー,中小企業診断士
早稲田大学政治経済学部卒業後,地方自治体において税務や労働分野の業務を経験。現在は,政策研究や法務に関する業務に従事している。2017年中小企業診断士登録。

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