【佐々木剣太さんインタビュー】短期集中のススメ、独学で中小企業診断士試験に合格するヒケツ

【佐々木剣太さんインタビュー】短期集中のススメ、独学で中小企業診断士試験に合格するヒケツ

【第3回 中小企業診断士となって】
過去の記事:第1回第2回

【佐々木剣太さんインタビュー】

製造業の開発技術者として勤務しながら、2022年に中小企業診断士に合格した佐々木剣太さん。3年間の試行錯誤の末に独学で合格を果たしました。第3回では中小企業診断士になって感じたことやこれから中小企業診断士を目指す受験生へのエールをいただきました。

これから中小企業診断士を受験される方へのアドバイス

――これから中小企業診断士を受験する方へのアドバイスをお願いします

1次試験から始められる受験生の方は、株式会社同友館が出版している『中小企業診断士試験過去問完全マスター』などを3周くらい勉強すれば1次試験の合格点には達すると思います。そして、なるべく早いうちから2次試験の勉強に取り掛かってくださいというのがアドバイスですね。

――2次試験は短期集中が良いということでしょうか

自分の経験を振り返ると、1次試験の勉強が波に乗ってくるゴールデンウィーク終わりから6月くらいまでに2次試験の勉強を始めるのがちょうどよかったと思います。1年掛けて2次試験の勉強をするよりも、短期間に集中して勉強したほうが成果は出ると思います。2次試験は財務など1次試験とは全く違う問題もあるので、試行錯誤する時間も含めて2次試験の4ヵ月位前に勉強を始めるというイメージですね。

パラレルワーク診断士を目指して

――今後の活動について教えてください

2022年1月に試験に合格したばかりなので、これから診断士協会に入会して研究会で勉強しながら経験を積む予定です。

――入会する協会は決まっていますか

神奈川県中小企業診断協会への入会を考えています。私は現在神奈川県に住んでいるので、地域活性化に貢献できたらという思いで選びました。また、活動の場が「オープン&フラット」に提供されて風通しがいいことや、充実した研修制度があることも魅力に感じました。

5年後にはどのような中小企業診断士でありたいと考えていますか

製造業に特化した領域を得意とする中小企業診断士になりたいです。会社で開発や設計環境のデジタルトランスフォーメーションに携わっているので、診断士活動でもこのノウハウを活かせると考えています。今後の診断士活動のなかで、このノウハウをフォーカスできる領域を絞り込んで経験を蓄積し、そのセグメントに特化した中小企業診断士を目指しています。5年後では、まだ見習い診断士レベルだとは思いますが。

――独立は考えていないのですか

リスク分散のイメージで本業と副業も両方持つのが理想だと思っています。

――家庭との両立は大変ですね

妻が専業主婦で家庭を見てくれています。まだはっきりしたイメージではありませんが、家庭も重視したいので、執筆の仕事のような自分で時間をコントロールできる仕事を探していきたいと考えています。

中小企業診断士の資格は人生の幅を広げてくれる

――これから中小企業診断士を目指す方にエールをいただけますか

中小企業診断士に合格してから、様々なイベントに参加しました。イベントへの参加を通じて感じたことは、もう1回大学生をやり直したような新鮮な気持ちを感じました。今までの仕事では得られなかった経験をすることで、視野も人生の幅も広がる感じがしました。
今、自分の置かれている環境から少しでも変化を持ちたい、視野を広げたいと思っている人は中小企業診断士受験を検討することをおすすめします。私も中小企業診断士になってみて、自分の視野や人生の幅を広げてくれる環境が揃っていると実感しました。皆さんも、ぜひこの資格に挑戦されてはいかがでしょうか。


S.S 取材の匠メンバー、中小企業診断士
埼玉県生まれ。大学卒業後、製造業に約30年勤務。主に現場管理や品質管理などの製造にかかわる業務に従事。業務経験を活かして製造分野で中小企業をサポートしたいと考え、資格取得を決意。2020年5月中小企業診断士登録し、東京都中小企業診断士協会に所属。趣味は旅行。

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