【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【中村美音さんインタビュー】成功への鍵は、ピースを集めてストーリーを作ること

【第3回 合格に必要な最後の1ピース】
過去の記事:第1回第2回

【中村美音さんインタビュー】

ストレート合格はかなわなかった中村美音さん。その後も諦めずに、「早起き・孤学」スタイルでの勉強を続け、2年目にして診断士試験に合格します。第3回は、2年目の受験勉強と今後の活動について、うかがいました。

合格への鍵はストーリー作り

――2年目に突入することになったわけですが…

そうですね。あと1年どうしようかと思いましたが、せめて2年は頑張ろうと思いました。やはり、学ぶ内容には興味を持てるものが多く、楽しかった、という部分は大きかったと思います。受験勉強が苦にならないのであれば、きっと、中小企業診断士の仕事も興味を持って取り組めるのでは、と思ったのです。

――やはり、勉強が楽しいというのは、羨ましい… 2年目に突入しても、相変わらず早起き、1人での自宅学習だったと思います。勉強方法に変化は?

1回目の2次試験の結果を踏まえて、80分で解けるだけではだめなのだ、とわかりました。そこで、いろいろな勉強方法を自分なりに考えて、新たな勉強方法を取り入れました。例えば、ブログを立ち上げて、論点をまとめてアップすることや、ロジカルな文章を書く練習をするために、2次試験の頻出論点を100字以内にまとめるという、「100字トレーニング」を行うことです。

――ブログの立ち上げというのは、ITスキルのない立場からすると、かなり斬新に見えます。フォロワーなどは、結構いらっしゃったのでしょうか?

キーワードで検索して見にくる人はいましたが、あまりそこは意識して対策はしていませんでした。ただし、1人で勉強していた自分にとっては、有効な手段だったと思います。別に、ブログにアップしなくても、家族や友人に説明するだけでもよいのでしょうが…。一応、公の場にアップするので、読者にわかりやすいように説明する必要があり、そのためには、自分の中で、知識を腹落ちさせないといけません。その点が、この勉強方法のポイントです。

――そういう目的だったのですね。ちなみに、編集者のご経験があるので、文章を書くというのは得意なのではないでしょうか? 「100字トレーニング」は、どのような目的だったのでしょうか?

みなさんそのように思われるかもしれませんが、編集者というのは、文章を書くことは得意ではありません! 編集者は、情報をまとめることには長けていると思いますが、ライターではないので、あまり文章は書かないです。文章を書くことは得意ではないのです。私だけかもしれませんが(笑)。

そこで、ロジカルな文章を書く練習として、「100字トレーニング」を開始しました。自分で2次試験の頻出論点に関する1行問題をあらかじめ作成しておいて、時間内に100字にまとめて記述するというトレーニングです。毎日やっていました。ただ、「100字トレーニング」で、文章を上手に書けるようになることをゴールに置いても、合格はできないと思いました。どうしよう、とあれこれ考えていた、ある時、編集者として自分がやってきた、「ピースを集めて、ストーリーを作る」ということが、合格には必要なのでは、と気づいたのです。

中小企業診断士×編集者

――ストーリーを作る」、重要なポイントですね。そして、見事、診断士試験に合格しました。今後、どのような中小企業診断士を目指していますか?

まだまだ手探り状態ですが、自分が経験してきた編集者の仕事とリンクするような何かが見つかったら凄く嬉しいと思います。まずは、活躍されている先輩診断士をたくさん見て、自分にできることを探していきたいと思います。

――成功への鍵は、「ピースを集めて、ストーリーを作る」ですね。ご活躍を!


関谷 由佳理

関谷 由佳理 取材の匠メンバー、中小企業診断士
富山県氷見市出身、神奈川県横浜市在住。早稲田大学法学部卒業後、金融機関に勤務し、法人営業に従事。2021年、中小企業診断士登録。趣味は、ゴルフで、尊敬する偉人は坂本龍馬。日本の中小企業経営者の皆様に寄り添いながら、「日本を今一度せんたくいたす」ような中小企業診断士を目指す。


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