【生駒祐介さんインタビュー】あえて「空白」をつくる!考える時間を確保し見事合格、そして更なる飛躍へ

【生駒祐介さんインタビュー】あえて「空白」をつくる!考える時間を確保し見事合格、そして更なる飛躍へ

【第3回 自然体で社長のお手伝いをしたい】
過去の記事:第1回第2回

【生駒祐介さんインタビュー】

1冊の本がきっかけとなり、2020年に中小企業診断士として再登録をされた生駒祐介さん。試験合格直後とは異なり、再登録後は中小企業診断士として積極的に活動されています。第3回は、再登録後の活動とこれから中小企業診断士として目指す姿についておうかがいしました。

つながりを大事に

――中小企業診断士の資格が今のお仕事に活かされていることはありますか。

再登録のタイミングで埼玉に転居してきまして、埼玉県の診断協会に入会しました。東京エリアに来て感じるのは、私が最初に中小企業診断士になった時と比べて、認知度が格段に違うということです。会社の名刺にも中小企業診断士と書いていますが、「中小企業診断士なんですか」と言われる機会が非常に増えていまして、価値を感じてくれている人が多いなと感じます。その点は助かっています。

――名古屋や福岡も大都会だと思いますが、それでも知名度や認知度は違うものですか。

そう思います。時間がだいぶ前ということもあるかもしれませんが。

――最初に診断士登録した時にお知り合いになった方と、今も接点はありますか。

つながりはあります。実は名古屋で「同窓会やります」という話がありました。コロナの感染リスクを考えて自粛しましたが。

――そのようなつながりがあれば、今後お仕事を紹介いただいたり、いろいろ活動できそうですね。

そうですね。私が試験に合格した同期の人は、おそらくベテランとして大活躍されている人もいると思いますので、そのような人脈やネットワークは大事にしたいと思います。

社長の参謀役でありたい

――しばらくは副業という形で診断士活動をされると思いますが、今後のビジョンについてお聞かせください。

これも大きなテーマですね。私は営業しかやってこなかった人間ですので、専門分野があまりないことは自覚しています。会社で管理職も経験しましたが、自分はリーダーに向いていないということに気づきました。管理職をやっていてもしんどいし、それを演じている自分に気づいたのです。反対に自分が自然体でいられるのは、強力なリーダーの参謀といいますか、そういう人の下に就いているときが一番力を発揮できるということに気づきました。ですので、ワンマン社長のお手伝いができる中小企業診断士になれればと思っています。

自分自身を見つめ直す時間をつくる

――これから中小企業診断士を目指す方に向けてメッセージをお願いします。

正確なデータがあるかどうかわかりませんが、コンサル慣れしている人、コンサル慣れしている会社は、まだまだ少ないと思います。コンサルティングという市場を、大企業だけではなく中小企業の方が当たり前に利用できる世の中になれば、私たち中小企業診断士ももっと活動しやすくなると思います。中小企業診断士がどんどん増えることによって、知名度も上がり、マーケット自体が大きくなればいいなと思っています。中小企業診断士試験はなかなかつかみどころのない試験ですが、最近はいろいろ情報も発達していて、メソッドも体系化されつつありますから、効率よく勉強していただいて、仲間になって欲しいと思います。

――中小企業診断士になるために「これだけはやっておいた方がいい」というアドバイスはありますか。

働きながら勉強をされている方がほとんどだと思います。時間が限られていると思いますが、一回立ち止まって自分のクセを見直してみたりなど、「あえて空白の時間をつくる」ということをやってみてもいいのではないでしょうか。




濵田 健嗣

濵田 健嗣 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1974年香川県生まれ、東京育ち。大学卒業後、電鉄会社に入社。長年にわたり経理業務に従事し、その後不動産開発部門を経て、現在は系列のショッピングセンターにてES・CS施策企画を担当。開発部門時代に再開発事業に携わった際、地権者や周辺の利害関係者との調整など、まちづくりに関わったことが中小企業診断士を目指すきっかけとなる。2021年11月に中小企業診断士登録、埼玉県診断士協会所属。

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