【吉原正剛さんインタビュー】キャラクタービジネスで培った分析力を活かし、弱点克服により2次試験を一発合格

【吉原正剛さんインタビュー】キャラクタービジネスで培った分析力を活かし、弱点克服により2次試験を一発合格

【第1回 受験のきっかけと一度の挫折】

【吉原正剛さんインタビュー】

映画などエンターテインメント業界の会社でキャラクターグッズの開発企画に携わる吉原正剛さん。落ち着いた雰囲気で滑舌よく話される姿が印象的です。今回は現在のお仕事と中小企業診断士を目指されたきっかけや受験の経緯をうかがいました。

必要なのは目視と情報収集による分析

――現在のお仕事やこれまでのキャリアに関してお聞かせください。

新卒入社以来、映画関連の会社にずっと勤務しており、現在は映画等のキャラクターグッズの開発企画に10年以上携わっています。その前は経営企画でその前が映像関係の商材の営業など、同じ会社内でいろいろと経験してきました。

――開発企画のお仕事で10年以上ということですが、難しいところや面白いところを教えてください。

ある映画作品に対して、どういうグッズをつくるかを考える仕事なので、お客さんのニーズがわからないと商品に反映できません。ニーズを外してしまうと商品が売れ残り大きなマイナスになってしまうのでリサーチは重要です。劇場に足を運んでお客さんがどのようなグッズを買っているかを観察したり、発信されたSNSを確認し、お客さん像を仮定して劇場で確かめたりなど、目視と情報収集を重視しています。大きな業界ではないので、リサーチは自分の力でやる必要があり難しいところもありますが、総合的なディレクションを出すことにやりがいはあります。

周囲からの刺激で中小企業診断士を目指す

――中小企業診断士の資格をとろうとしたきっかけはどのような点だったでしょうか。

現在の商品企画室の前の経営企画室にいた時に、周りの方がコンサル会社等外部からの中途採用の方が多かったのですが、交流していく中で、同じ現象をみた時に自分が想像しないような角度からの解決方法や情報提供をされていて、そのことに刺激を受けました。同じ会社にいると視野が固まってしまうので、会社で得られないものを得る機会を自分で積極的に作ったほうが将来的によいのではと感じました。そうして調べていく中で中小企業診断士が見つかり興味を持ちました。

――中小企業診断士への興味がわき、そこから受験まではどのような経緯だったのでしょうか

経営企画室の時に興味を抱きましたが、そこから商品企画室に異動になり、新しい部署で覚えることも多く、余裕もなかったので勉強開始までは時間を要しました。商品企画室での仕事にも慣れ、少し余裕がでてきたタイミングで前に感じた足りないものを埋めるために勉強を開始しました。

1次試験の失敗

――診断士試験の受験歴やどのような受験だったかについてお聞かせください。

勉強開始は2017年の時で、その1年間はかなり勉強しました。予備校の通信講座を受講し、毎月送られてくるDVDをしっかり視聴し、それなりに勉強しましたが、1次試験は7科目中1科目しか受からずに失敗しました。しっかり勉強したつもりでしたので、結構ショックを受けるとともに、診断士試験の壁を感じました。まだ若く仕事もしっかりやらないといけないと思ったので、診断士試験を一度あきらめてしまいました。

――そこからの復活はどのような経緯だったのでしょうか

コロナの影響もあったと思います。エンタメ業界なので映画館などにお客さんが全く来なくなり、安定していたものが急に崩れることを目の当たりにした時に、自分にプラスアルファのものが必要と改めて感じました。またその時に現在の部署で管理職になり、中小企業診断士の勉強は管理職の仕事に直接的に役に立つとも感じました。加えてその時期に結婚したので、時間が取れるのはこのタイミングしかないと思い、1次試験の半年程前に再びチャレンジしようと決めました。




大島 隆裕

大島 隆裕 取材の匠メンバー、中小企業診断士
神奈川県横浜市生まれ、東京都在住。大学卒業後、専門商社に入社し、法人営業、財務部門、海外子会社への出向等を経験し、現在はバックオフィスの管理全般を担当。2022年12月に中小企業診断士登録。東京都中小企業診断協会城東支部に所属。中小企業支援を林住期の中心に据えるべく活動中。

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