【大野千佳さんインタビュー】社内プロジェクトリーダーと、子供3人のお母さんを両立し、2次試験を2ケ月で突破!

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【第3回 アーティストの支援をできる中小企業診断士に】
過去の記事:第1回第2回

【大野千佳さんインタビュー】

中小企業診断士に合格した大野千佳さん。診断士を目指したきっかけ、現在のお仕事への活用等これからの目指す道、診断士を目指す方へのメッセージについてお聞きしました。

中小企業診断士を目指したきっかけ

――先ほどお聞きした中小企業診断士を目指したきっかけを、詳しく教えてください

私の職場は公益財団法人かつ、外郭団体なので、経営指導が定期的にあるんです。ある委員の先生は中小企業診断士で、先生のアドバイスに対して、「先生はわかってない」という同僚がいました。私は同僚に対して、「本当にそうなのかな、でも一方で先生も公益事業のことをわかっていないのではないか」と思い、両方に対しての回答を見つけたかったから、というのが中小企業診断士を目指したきっかけです。

――経営指導があるんですね。

そうなんです。外部の有識者からの指導を受けるんですが、有識者に中小企業診断士は少なく、会計士か税理士が多くて自分の専門的な部分の指摘が多いんです。経営的なところは中小企業診断士が入っていけるところだと思っています。

アーティストの支援をしていきたい

――今後はどのようなことをやりたいですか。

公益財団法人の経営のモデルというか、正しい運営の仕方を作っていきたいんです。正しい手続きの仕方というものはあるんですけども、経営の観点があまり入っていないので。それを入れる形で公益財団法人の目的を果たしながら、持続可能な社会貢献モデルを作っていきたいと考えています。また、指定管理施設の選定に関わりたいと考えています。自社の複数の施設の委員会に出ましたが、中小企業診断士を持った委員は少ないんです。アーティストの支援、これはやっぱりやりたいと思うんですね。文化庁によるアーティスト支援も始まっているので、具体的にどう支援したらよいのか今は模索しています。

――日本の文化を守るために、ぜひ強みを生かして活動をお願いしたいです。

ありがとうございます。私の強みって何だろう。普通の会社のことをあまり知らないことは中小企業診断士として弱みだと思っていたんですが、公益財団法人とアートを知っている中小企業診断士は少ないのでそれが強みになるんだなと。アーティストと一緒に街づくりをやることで、地域の活性化、人とのつながりを深めていくような仕事もしていきたいですね。

――神奈川県中小企業診断協会に入会2年目で執行役員をされているんですよね

令4会という同期会の運営委員に手を挙げ、勉強会を担当しました。補助金申請や事業承継の勉強会を企画していたところ、たまたま役員に欠員があったこともありお声がけいただきました。よい勉強会ができたのですが、メンバーのなかに有識者がいたことにも恵まれました。

――入会2年目での抜擢はなかなかないことで素晴らしいです。

ありがとうございます。神奈川県協会の活動にも貢献したいと考えています。

知らないことを知ることができて楽しい!

――最後に、中小企業診断士を目指す方に向けてぜひメッセージをお願いしたいと思います。

まず、若くなくても勉強できますよ、と言いたいです。「ふぞろいな合格答案(同友館)」の登場人物は若い人が多く、心が折れかけましたが、中小企業診断士になってみると、高年齢層も多いです。次に、私自身は勉強仲間がいなかったんですけど、やっぱり仲間は作ったほうがいいと思います。資格を取った後にいろいろな人とつながりましたが、それまで非常に孤独だったので、情報交換できるお友達がいたらよいと思っています。 最後に、中小企業診断士の勉強は、『知らないことを知ることができて楽しいです!』とお伝えしたいです。ぜひモチベーションを上げて頑張ってください。



刈谷 力

刈谷 力 取材の匠メンバー、中小企業診断士
新潟市生まれ。横浜市在住。東北大学卒業後、化学メーカーに入社。品質管理、営業、購買・輸出入業務を36年経験。60歳。2020年中小企業診断士登録。事業承継士、AFP、通関士(資格保有)、中小企業庁M&A支援機関、1級管工事施工管理技士、知的財産管理技能士。中小企業の経営者の想いに寄り添った事業計画策定支援等を行っている。東京都中小企業診断士協会(城南支部)、神奈川県中小企業診断協会に所属。好きな言葉:知好楽

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