【奥野雅也さんインタビュー】裏方業務の「なんでも屋」が、自信になるものを目指し中小企業診断士に挑戦

【奥野雅也さんインタビュー】裏方業務の「なんでも屋」が、自信になるものを目指し中小企業診断士に挑戦

【第3回 中小企業診断士の知識を生かして新しい挑戦へ】
過去の記事:第1回第2回

【奥野雅也さんインタビュー】

コロナ禍において試行錯誤しながら中小企業診断士試験に合格された奥野雅也さん。全3回でお届けするインタビュー記事の第3回となる今回は、合格後から現在までの活動、今後のキャリアについてうかがいました。

受験生時代の自分を労ってあげたい

――2次試験合格を知った時は率直にどう思いましたか。

嘘やろ、みたいな(笑)。手ごたえもなかったので、信じられない気持ちでした。正直合格発表の週までは試験のことを忘れていたんです。たしか金曜日に発表だったのですが、その週の月曜日ごろから何となくソワソワしていました。

――確実な正解がわからないからこその難しさがありますよね。受験生活を振り返ってやっておけばよかったことなどはありますか。

よく頑張ったな、というのが正直な気持ちです。今ではあんなに勉強する習慣を取り戻せないというか、それだけ努力していたという感覚があります。モチベーションが下がることもなく、勉強するのが当たり前という感じで取り組めていました。正直何年も受けることも覚悟していたんですよ。そんな中2回目で合格することができたので自分自身を労ってあげたいです(笑)。

中小企業診断士の知識を生かして新しい挑戦もしてみたい

――合格後は周囲から何か反響はありましたか。

同じ職場に近畿エリアを束ねている役員がいるんですけど、その方が中小企業診断士の存在を知っていたのですごくビックリしてくれましたね。

――これまでどのような活動をされてきたのでしょうか。

合格後の1年間はタキプロという受験生の支援団体に所属して、主に勉強会を開催していました。それ以外だと体調を崩してしまった時期もあって様々な活動はできておらず、実務補習を1回受けたという状況です。今年のうちに残り10日分を受けて登録したいと考えています。

――これからの診断士活動やキャリアの方向性について考えていることはありますか。

独立とかは考えていないです。今の会社にいるからこそできることも多々あると思っているので。一方で今の仕事を14年やってきたことで広がりが無くなってきていて、ある程度ルーティンみたいな感じになってしまっているので、中小企業診断士の知識を生かせる営企画のような新しい仕事をできればな、とは思っています。
中小企業診断士としては、地元である京都の診断士協会に所属しようと考えています。実務補習のときに事務所を見せてもらう機会があったことも背中を押してくれました。大阪と比べると小規模ではあるんですけど、顔の見える関係性でやれるのがよいかなと思っています。

様々な情報を集めて自分に合うやり方を見つけることが大切

――最後に、奥野さんのように多忙な中でも中小企業診断士を目指している受験生へのメッセージをお願いします。

空いている時間をすべて費やしても受かるかどうかわからない難しい試験だと思うんですよ。特に2次試験については、掴みどころがないというか。そういった中で、いろいろな人が情報を発信してくれているので、そういう意見を積極的に取り入れたうえで、自分に合うやり方を見つけていくのが一番いいのかなと。特に自分の意見を書いても意味がない試験だと思うので、ブログとかYouTubeとかを参考に様々な情報を集めて自分に合うやり方を見つけることが大切だと思います。




斎藤 謙二郎

斎藤 謙二郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1992年生まれ、神奈川県在住。電機メーカーにてソフトウェアエンジニアとして主に画像処理システムの技術開発に従事。開発した技術をビジネスに繋げていくため、幅広い経営の知識を求めて中小企業診断士を目指す。2022年中小企業診断士登録。

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