【刈谷力さんインタビュー】「収入とやりがい」セカンドキャリアを中小企業診断士で切り拓く

【刈谷力さんインタビュー】「収入とやりがい」セカンドキャリアを中小企業診断士で切り拓く

【第3回 合格、面白いのはこれからだ】
過去の記事:第1回第2回

【刈谷力さんインタビュー】

セカンドキャリアを充実させるために、収入とやりがいを求めて中小企業診断士を目指した刈谷力さん。取材当日は、大きなキャリーケースを引いて来ました。何が入っているのか…。第3回は、受験勉強のポイントと、これからの活動について話してもらいました。

受験を楽しむ

――今振り返って、1次試験2次試験を通して、受験勉強の一番のポイントは何だと思いますか。

一番は、中小企業診断士になりたいという初心でしょうか。私は、根本は「お金が欲しい」という邪心から始まっているのですが(笑)、中小企業診断士になりたいという気持ちを、心が折れそうになっても保ち続けました。あとは、勉強が楽しくなりたいという気持ち。例えば、2次試験の事例Ⅳの問題がちゃんと解ける、これはアドレナリンが出ます。楽しい、ランナーズハイのような瞬間がある、それを味わいたいということが、続けられたポイントだと思います。
楽しいと言えば、財務での、キャッシュフローの替え歌がありまして、これが楽しかった。「一発合格道場」の7代目のnoriさんがブログに書いていた、「ぜいまえげんしょうひきあてきん~♪」これで覚えられました、非常によかったですね。

――CMで流れている曲ですね。キャッシュフローに関しては、もうこれで押さえたぞと。

そうですね。替え歌の最後に、「キャッシュフローは完璧だ」というフレーズがあるのですが、お陰様で完璧になりました。

幅広く本を読み、知識を広げる

――ありがとうございます。ところで、今日はキャリーケースで、勉強に使った本をたくさんお持ちいただいていますが、ぜひこれは伝えたいというおすすめの本はどれですか。

事例Ⅳの知識は、全部この本(「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」(同友館))で学びました。1次試験の経済が好きになったのがこの本です(石川秀樹著「速習!マクロ経済学」「速習!ミクロ経済学」(中央経済社))。予備校の授業もよかったのですが、こっちの方が効果ありましたね。2次試験の事例Ⅱは、岩崎邦彦先生のマーケティングの本が参考になりましたね。さらに事例Ⅲは漫画ですね。(「ザ・ゴール」(ダイヤモンド社))。イメージを頭の中で理解したうえで、「ふぞろいな合格答案(同友館)」をやると、すごく良かったです。

――教材や参考書だけでなく、数多くの本を読んだことが、知識の広がりにつながっていったのでしょうか。

そうですね。応用ができるようになります。とは言え、事例Ⅲは53点で不合格点です、あまり大きなことは言えない。

いよいよ、これから

――まあ、もう合格していますから(笑)。楽しいお話をありがとうございました。見事に合格された後、資格を生かして現在どのような活動をしているのか、お聞かせください。

今は中小企業の事業計画策定の支援をメインで行っています。資格を取っただけで、まだ、全然実力やスキルが無いので、東京都の協会に3つと神奈川県に3つ、自分がやりたいものに関する研究会に入りました。あと、事業承継がやりたかったので、一般社団法人事業承継協会の養成講座を受講して、事業承継士になりました。

――営業マンの頃にかなえられなかった、中小企業の想いに応えることができるようになってきたのですね。今日は貴重な資料をたくさんお持ちいただき、ありがとうございました。最後に、中小企業診断士を目指している方に対して、メッセージをお願いします。

そうですね、中小企業診断士いいですよ!何がいいかと言いますと、中小企業が本当に喜ぶ支援をすることができるので、非常にやりがいにつながる資格です。ぜひ、合格して活躍していただきたいと思います

――人生が豊かになる資格ですか。

なおかつ、収入も得られるかもしれないですしね!




佐藤 宗一

佐藤 宗一 取材の匠メンバー、中小企業診断士
神奈川県横浜市在住。早稲田大学卒業後、都市銀行に入行。法人・個人営業、預金為替実務、マネジメントなど幅広く経験し、現在は都内信用組合に勤務中。2000年に中小企業診断士登録後、長年の「ブランク」を経て、活動を再開。セミナー講師や経営相談員など、活動の幅を広げている。東京都中小企業診断士協会、城東支部所属。

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