【三宅平太さんインタビュー】診断士資格は転職のパスポート!公務員からコンサルへの挑戦

【三宅平太さんインタビュー】診断士資格は転職のパスポート!公務員からコンサルへの挑戦

【第3回 絶体絶命の追い込まれた時に出るのが本当の力】
過去の記事:第1回第2回

【三宅平太さんインタビュー】

公務員の経験を経て、現在は民間のコンサルティング会社で活躍されている三宅平太さん。転職の足がかりとして中小企業診断士に挑戦し、見事合格と転職を果たしています。第3回は、試験本番秘話と合格してからの変化、今後の抱負についてうかがいました。

2次試験本番には魔物がいる!?残り3分からの逆転劇

――試験本番での印象的なエピソードがあれば教えてください。

事例Ⅰの1問を試験時間残り3分で解答を全部消して書き直しました。試験勉強中はいつも見返す時間を設けていたのですが、問4の解答が全体のストーリーと全く違うと気付きました。そのままの解答では全く点が入らないと気付いた瞬間に消しました。残り3分はあるからとにかく書くしかないと、思いついた単語を書きまくりました。おそらく「てにをは」はぐちゃぐちゃだったと思います。試験後は意気消沈でした。やってしまったと。一方、事例Ⅰで頻出する論点の単語を織り込んだので「ふぞろいな合格答案(同友館)」の知識が役立ちました。「情報共有」、「関係強化」などの単語を書き連ねたので「ふぞろいな合格答案」ってすごいなと実感しました。

――残り3分の決断はさすがですね。最後まで諦めないで見直しをすることは普段からルーティーンとして行っていましたか。

そうですね、1次試験も2次試験も行っていました。毎回心がけていたのは、試験時間の最後までやりきること。自分は抜けていることもあるので、しっかりと見直しはしていました。ただ、試験中には今まで経験していないミスがあったので、本番は怖いなと痛感しています。

――2次試験を終えて手ごたえはありましたか。

正直、厳しいなあと思いました。事例Ⅱはできたという感覚はありましたが、それ以外が手ごたえはなかったので。よほど事例Ⅱが飛びぬけない限りは無理だなと思っていました。試験後に、妻あてにLINEで「無理だった…」と送った記憶があります。

――試験を終えて最初にやったことは何でしょうか。

2次試験の翌週にしまなみ海道に行き自転車で走破しました。運動不足も感じていたので、とにかく体を動かして試験からの気持ちを切り替えようとしました。実は、2次試験前の夏くらいから企画をしていて、試験勉強のモチベーション維持の一つとして役立っていました。

――合格後に心境の変化はありましたか。当時の気持ちを思い出していただいてお願いします。

率直に言うと、「自分はできる」と認識したことが大きかったです。振り返ってみると受験や部活の大会などで、自分で目標を立てて成功した経験がそれまでなかったのですが、自分で立てた旗を自分の力で取りにいけたとはじめて実感することができました。

2本目の旗、今後の抱負

――2本目の旗(新たな目標)は何を立てますか。

執筆系で何かやりたいです。書くことで人に影響を与えることができるようになりたいと昔から胸に抱いてきました。話すのがあまり得意ではないため、発信するには書くという選択になります。

――執筆でこれは書きたいといったものはありますか。

抽象的かもしれないですが、地域に関わることを執筆して、読み手である他の地域の人が参考になるようなものですかね。具体的なテーマは現在思案中です。

――5年後、10年後にはこうしていたいといったビジョンはありますでしょうか。

5年後には、現在の仕事で道筋を見出しつつ、中小企業診断士の活動領域を増やしていきたいです。10年後はまだわからないですが、目にみえる成果が出せれば良いかなと思っています。

――中小企業診断士を目指していらっしゃる方、検討されている方に対してメッセージをお願いできますでしょうか。

自分の可能性を広げてくれる資格だと思います。取っても意味がない、食えない資格とも言われていますが、そんなことは気にせずにチャレンジしてほしいです。




鈴木 好之 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1978年生まれ。東京都台東区在住。大学卒業後、情報通信の会社に入社し、CATVやISPの営業を経験し、現在は管理部門に従事。2021年12月中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会 城北支部所属。2022年に育休取得し二児の育児にも奮闘中。

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