【I・Aさんインタビュー】多年度受験も最終的には独学で中小企業診断士に合格

【I・Aさんインタビュー】多年度受験も最終的には独学で中小企業診断士に合格

【第3回 大学教授と中小企業診断士】
過去の記事:第1回第2回

【I・Aさんインタビュー】

多年度受験も最終的には独学に絞り中小企業診断士に合格したI・Aさん。今回は大学教授でありながら中小企業診断士の資格をどのように活かしていくのか、将来的なビジョンをおうかがいしました。

現在の診断士活動

――現在、中小企業診断士としての活動はなんですか

現在、海外のベンチャー企業を誘致し、開業支援するビジネス相談員を都内でしています。この仕事は取材の学校の授業で話しがあり、採用されました。私はもともとテクノロジー系スタートアップ企業の開業支援に興味があったので、相談窓口は、非常に興味深く、やりがいのある仕事です。また自分の大学での研究にもシナジー効果があると思っています。

大学教授と中小企業診断士の今後のプラン

――中小企業診断士としての今後のプランは何か

今後は、私の専門分野に関連する企業の経営支援や相談対応をやっていきたいと思っています。大学教授としては、研究して論文を学会発表するのが主となります。そればかりでなく、中小企業診断士として、企業の現場のお困りごとに対処することで、本当に現場に役立つ研究を立ち上げることができると思っています。診断士活動は、特に工学系の研究には相乗効果があると考えます。

中小企業診断士としての活動は稼ぐというより、中小企業にとって付加価値があり、私自身が面白いと思った事をやりながらいろいろと経験を積んでいきたいと思っています。65歳までは大学で研究ができるので、その先も見据えて診断士活動を緩やかに進めていきたいと思います。そして、中小企業の現場で役立つ研究成果を出して、その成果や中小企業診断士の経験をベースに80歳ぐらいまでは診断士活動を続けて、社会貢献していきたいですね。

実はスキーインストラクター

――プライベートで趣味はなんですか

今はなかなか行かれていませんがスキーをやっていました。学生時代は長野のスキー場でインストラクターの資格を取り、スキーを教えていました。演技をしながら急斜面をおりてくる基礎スキーを専門としていますが、全国の大学基礎スキー大会の決勝戦で好成績を獲得しておりました。サラリーマンになっていなければプロスキーヤーになっていたかもしれません。

――最後に診断士受験生に応援メッセージを

予備校に通うのも選択肢としてはいいと思いますが、自分の経験上独学で頑張りきることでも合格への可能性があると思います。独学では合格が難しいと言われていますが、実際に自分に合う教材を見つけてそれを徹底して勉強することで独学でも合格できている方もいらっしゃいます。私は予備校に通い、成績が伸び悩んでしまった経験があります。最終的には自分に合う教材を信じて、独学で合格を勝ち取りました。個人的には2次試験は「ふぞろいな合格答案(同友館)」がおすすめだと思います。受験生の皆さんも、自分に合うスタイルで頑張ってください。




須藤 弘幸

須藤 弘幸 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1970年東京都生まれ、東京育ち。大学卒業後、大手百貨店に入社。長年にわたり食品フロアのバイヤー、マネージャーに従事し、2022年中小企業診断士合格と同時に早期退職。2022年5月中小企業診断士に登録後8月に独立開業。現在神奈川産業振興センターにて中小企業の人材課題を支援するプロ人材活用センターのサブマネージャー。神奈川県中小企業診断士協会、神奈川中小企業診断士会、東京都中小企業診断士協会城南支部所属。

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