【小野史人さんインタビュー】 「グレート」じゃなくていい、たくさんの「グッド」なカンパニーを創出していきたい

【小野史人さんインタビュー】 「グレート」じゃなくていい、たくさんの「グッド」なカンパニーを創出していきたい

【第3回 いかに差別化するか】
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【小野史人さんインタビュー】

最終回は、たくさんの「グッド」なカンパニーを創出していきたいという小野さんの、今後の目標や展望についてお聞きしました。

ドメインを明確にし、流されない

――“たくさんの「グッド」なカンパニーを創出していきたい”という小野さんの信念は、素敵ですし、クライアントにとっても非常にわかりやすいですね。

やはり、自分の仕事・やりたいことを分かりやすく定義し伝えることは重要です。活躍されている診断士の方々は、「ドメインがはっきりしている人」が多いのではないでしょうか。ドメインを明確にして、自分はどうしていきたいかという戦略を持って、流されずにやっている人が多いように思います。

――なるほど。ドメインを明確にして、ブレないことですね。

はい。あとは他と差別化を図ることが大事です。私もどうすれば差別化できるかはよく考えています。例えば、うちは事業再生ファンドを持っているんですが、中小企業診断士が中心のコンサルティングファームで、ファンドを持っているのはライブリッツだけだと思うんですよ。あとは、韓国に業務提携している会社がある点も珍しいと思います。

ソリューションを持つ

――他がやっていないことに次々挑戦されていますが、今後の目標や展望をお聞かせ下さい。

中小企業向けの戦略コンサルティングファームとしての地位を確立させることです。あとは、より具体的な成果を早く提供するために、良いソリューションを持つことを考えています。アドバイスだけのコンサルティングではなく、具体的に実行できるソリューションも合わせて提案できたらより早く成果が出せるんじゃないかと。

インキュベーション施設 COSA ON

――他の取り組みとしては、2019年6月にインキュベーションマネージャーに就任されていますね。

はい。これまでは経営改善や事業再生を中心にやってきたんですが、城北信用金庫からお声かけ頂き、城北信用金庫が2019年5月24日に荒川区町屋に開設したインキュベーションオフィス&カフェ形態のコミュニティ拠点「COSA ON(コーサオン)」のインキュベーションマネージャーに就任しました。城北信用金庫と密接な連携を図りながら、創業・起業の支援を行っていきます。

次々と挑戦を続ける小野さん。その表情は、始終穏やかながらも、常に現状に満足せずに、より多くの「グッド」カンパニーを創出するという熱い想いに溢れていると感じました。


横澤 希 取材の匠メンバー、中小企業診断士

大学院修士課程卒業後、化学メーカーにて研究開発に従事。その後渡米。帰国後、大手特許事務所勤務を経て、民間企業に転職し企業内診断士として活動中。米国駐在経験があり、知的財産関連の米国資格を保有する。現在は企画系の業務に従事しており、組織の風土改革にも取り組んでいる。趣味はスポーツ観戦、お酒のおつまみ作り。

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