【渡邉奈月さんインタビュー】 縁や信頼を大切に,経営者の思いを大切に~企業内だからこそできる中小企業の支援~

【渡邉奈月さんインタビュー】 縁や信頼を大切に,経営者の思いを大切に~企業内だからこそできる中小企業の支援~

第1回 人の縁からどんどん広がる診断士活動

【渡邉奈月さんインタビュー】

今回は,通信会社で働くかたわら,活発な診断士活動を行う渡邉奈月さんにお話を伺います。活動時間が限られた企業内診断士がどうやって活躍しているのか。3回にわたって,渡邉さんの姿勢や工夫などをお届けいたします。

診断士になった理由

――今はどういう診断士活動をしていますか?

現在は,平日夜と休日メインに執筆,セミナー講師,企業支援,WEBマーケティング支援など様々な活動をしています。取材記事だけでも月に4,5本は書いています。

――今のような幅広い活動をしたくて,診断士の資格を取得したのですか?

当時は今の生活を想像していませんでした。診断士の勉強を始める前からIT会社でマーケティングの企画職をやっていたんですが,私の企画ってわからないっていわれるんですよ。アイデアがばーっとあるんですが,相手に伝わりづらい。それで,論理立てられるようになれればいいな,それなら診断士かなと思っていました。

しかも,資格試験予備校の説明会で「うちで勉強した卒業生は受験本を書く道があります」と言われたことが決め手になりました。大学卒業後に構成作家をしていたこともあり,書くことがもともと好きだったため,魅力に感じました。

診断士活動は突然に広がる

――2015年に診断士登録してから,どのような活動をしていましたか?

5年後の資格更新時に必要な実務ポイントのために,時々,知り合いの音楽教室などの集客アドバイスをしていました。

――経歴を拝見すると,2018年から急に活動が広がり始めますが,きっかけはなんですか?

診断士仲間に「取材の学校」を紹介されました。色々な執筆の機会を得られると。それで,2018年に受講し,月に約2本のペースで執筆をしていました。

2019年5月に「取材の学校」のMVP投票で2位になったことをFacebookに投稿したところ,PR関連の仕事をする知人に「この人書けるんだ!」と思ってもらえたようで,それから様々な執筆依頼が来るようになりました。

セミナー講師や企業支援へと活動領域が拡大

――2018年からセミナー講師も始めているようですが,どのようなきっかけですか?

J-Net21を執筆する条件が「中小企業診断士協会に所属していること」だったため,千葉県協会に入会し,その翌月に開催されたプレゼン大会に出場して幸運にも優勝しました。テーマは「店長のための完全無料 ホームページ作成講座」です。

優勝を機に千葉県協会から色々なお仕事をいただくようになりました。さらに,協会の先生に紹介された調査会社が研修もやっており,講師が足りないからと,いきなり2日間の新人研修も任されました。

――企業支援もされていますよね?

はい。診断士合格同期の方と支援をしています。その方は経営者の知り合いが多いんですね。それで,ホームページ等のIT関連やマーケティング関連の相談があると,私がメインで担当しています。

千葉県協会から紹介をいただくことも増えていて,最近は信用保証協会関連からの企業の紹介など,力量が問われる案件も増えてきました。

診断士には商品がないので,依頼人は何を信頼するかというと紹介者を信頼して,最初は紹介から始まるケースは多いです。今,紹介された企業や知り合いの縁でどんどん仕事が広がっています。

那須 美紗子

那須 美紗子取材の匠メンバー、中小企業診断士

大学卒業後,証券会社で十年以上企画業務に従事。途中,出向にて信託銀行の業務システムのシステムエンジニアとして約2年勤務。その中で,システムや業務の新規構築・改善を幅広く経験。2019年に中小企業診断士登録。自身も3人の子供を育てながら働く経験を活かし,働く親の支援活動も実施中。趣味は旅行と茶道。

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