【鳥巣智嗣さんインタビュー】 暑苦しい診断士・予備校講師が伝える成功の秘訣

【鳥巣智嗣さんインタビュー】 暑苦しい診断士・予備校講師が伝える成功の秘訣

【第1回 リーマンショックを契機に独立】

【鳥巣智嗣さんインタビュー】

中小企業診断士として独立11年目の鳥巣智嗣(ともつぐ)さんに独立に至る経緯から独立後の活躍内容についてのお話を伺いました。そこには,「楽しんでやる」という信念がありました。3回の連載を通じ,鳥巣さんから成功の秘訣を聞き出していきます。

教えるのが好き

――現在のお仕事について教えてください。

公的機関の仕事が8割で,その他,民間企業の顧問,資格取得支援予備校LECの講師をしています。公的機関の仕事は,セミナーへの登壇や岐阜の商工会議所における経営指導員のスーパーバイザーなどになります。

セミナーのテーマは,いろいろとありますが,その中でも自分の特徴は,創業者向けや販売戦略としての「発想技法」をテーマとして呼ばれることです。発想技法を専門でやっている人は数えるぐらいしかいないと思います。

――長年,資格取得支援予備校LECの講師をされているのはなぜですか?

他の仕事と比べて単価は安いですが,教えることが好きだからです。もともと学習塾で講師として働いていた時期があり,その時の経験が芯としてあります。

生徒には気づく瞬間があります。知識を提供するのは誰でもできますが,気づきを与えるのは難しいです。気づきを与えられる瞬間があるのは,やっていておもしろいです。

診断士の資格取得から独立までの想い

――診断士の資格取得のきっかけを教えてください。

もともと自動車部品の現場で設計エンジニアリングをしていました。ある時,上司に「お前,来年から管理職な。」と言われました。けれども,蓋を開けてみると管理職に対するマネジメントなどの教育はなく,経営者に「どうだ?」と聞かれても,的確に答えることができませんでした。

その時に,「これは,自分で勉強しなくてはいけない」と思い,せっかくなら何か管理職の仕事に役立つ資格を取ろうと思い勉強を始めました。その時,30代後半。資格取得には3年を要しました。

――独立を決意されたのは?

合格したのは2008年で,当時,リーマンショックという混乱の中でした。顧客の業績が悪くなる中,仕事量が減っていきました。設計エンジニアリングを取りまとめる管理職でしたが,今までしたことのない営業もし,構内に常駐させてもらう構内請負という新しい形での受注ができるようになりました。ただ,当時38人の部下が最終的には13人まで減りました。

2009年に診断士の登録をした半年後,収益もようやくある程度確保できていたので,脱サラを決意。自分一人で何か新しいことをやりたいなと思い独立しました。独立したのは42歳のときで,今年で11年目となりました。

佐藤 俊一

佐藤 俊一 取材の匠メンバー,中小企業診断士/事業承継士

1983年生まれ 愛知県出身。京都大学大学院 工学研究科都市環境工学卒業後,総合商社で新規事業開発/海外進出/M&A/関連会社管理等に従事。インドでの駐在経験あり。

2018年中小企業診断士登録,2019年事業承継士登録。「お客様と伴走し共に汗をかく」をモットーに,Lead & Leap ~大きな飛躍への案内人~として日々奮闘中。

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