【濵田健嗣さんインタビュー】「弱い立場の方の支援をしたい」地域支援を自分のゴールとして動く!

【濵田健嗣さんインタビュー】「弱い立場の方の支援をしたい」地域支援を自分のゴールとして動く!

【第1回 志をもって勉強スタート(立志編)】

【濵田健嗣さんインタビュー】

ハンドルネーム「はまん」でリレー連載をしていた濵田さん。今回はご自身の個性や、中小企業診断士を志したきっかけについて詳しくうかがいました。

「旅は好きだが、旅行は嫌い」(プロローグ)

――「旅は好きだが、旅行は嫌い」とうかがいました。その意味を教えていただけますか?

動き方を自分で決めるのが好きなんです。団体で動くより、自分で計画を立てる一人旅をずっとしていました。フットワーク軽く、臨機応変に予定外の行動ができるのが旅の醍醐味だと思います。パッケージ旅行だと、行程が決まっていますよね。

――試験勉強を開始されたのは2015年。中小企業診断士になろうと思ったきっかけについてお聞かせください

2015年に、仕事で地域の再開発を担当しました。地権者、町内会長、行政、開発コンサルタント、等々とお話の機会がありました。再開発の場合、権利者の方の意向をくみ調整するのですが、地元の商店会とか自治会などの、中小企業や個人の方は弱い立場になりがちで、多く権利を持っている企業側の意見が強くなります。違法ではないのですが、例えば地元の地権者は面積が半分ぐらいになっていたりして、「これって正しい姿なんだろうか?」と思っていました。再開発を理解しつつも、弱い立場の地元の方のフォローをしたい、地域の支援をしていく立場になりたい、と考えたのがきっかけの一つです。

――熱い正義感から勉強を開始されたのですね。他にもエピソードがあれば教えてください

当時の上司(部長)の影響です。できる上司だったのですが、名刺に「中小企業診断士」と記載されており、興味を持ちました。当時、別の資格を取得するために通学していた資格学校の書籍コーナーで、中小企業診断士のテキストをザッと見て、「学生時代に習った内容なので何とかなりそう」と思い、勉強を始めました。そこから長いことかかったのですけど。

仕事と診断士資格の関連性

――現在の仕事について教えてください

現在は、電鉄系のショッピングセンターの営業所に勤務しています。土日シフトや、遅番・早番がある現場です。テナントスタッフと直接お話する機会があります。テナントスタッフのES(従業員満足)を高めることで、お客さんのCS(顧客満足)を高めていく、という企画運営をしています。現在、ショッピングセンター内のテナント向けに、接客コンテストを企画し参加者を募集しています。コロナ自粛後の、久しぶりの開催だったのですが、コロナ禍での環境変化の影響で、以前より参加者が減少しました。告知の仕方やポスターの工夫などの参加者増加案を連日検討しています。他には、休憩室の環境整備や繁忙期のサポート体制整備等、限られた予算内で工夫しています。

――事例っぽいですね。現在の仕事は、中小企業診断士と関連性が高いように感じました

考えるというプロセスは一緒だと思います。スタッフとかテナント本部向けに、施策の説明会を都度開くのですが、説明には、マーケティング知識(AIDMAモデル)とか、診断士試験で学習した内容が根拠になります。個人的には、経理の仕事が長かったため、人前で説明するとか、プレゼンする機会がありませんでした。パワーポイントで資料作成を手掛けたのは合格してからです。まだまだですが、診断士活動や、副業の場面で、しっかり提案できているという手ごたえを感じます。自分がビジネスをしていくうえで、必要な知識や能力が身についてきているし、資格取得がいきているな、と感じることはありますね。



畑田 清文

畑田 清文 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1967年 福島県生まれ。東北大学経済学部卒業後、住設機器メーカーに勤務。2021年1月、診断士試験に合格。同年9月に中小企業診断士登録、東京都中小企業診断士協会城北支部に所属。2022年現在、城北支部青年部と東京協会会員部、荒川区中小企業経営協会に参加中。

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