【宮本弘大さんインタビュー】養成課程で出会った人脈は一生の宝

【宮本弘大さんインタビュー】養成課程で出会った人脈は一生の宝

【第2回 養成課程の学びとは】
過去の記事:第1回

【宮本弘大さんインタビュー】

金融機関に勤務しながら、2022年に中小企業診断士養成課程を修了した宮本弘大さん。これからは財務の知識を生かして中小企業診断士としても飛躍を目指していきます。第2回では、1次試験の学習と養成課程の企業診断の進め方をお聞きします。

1次試験は科目合格制度を利用して計画的に進めた

――宮本さんは養成課程の出身ですが、1次試験は受験されたと思います。どういった勉強方法でしたか?

私はTACに通っていました。中小企業診断士の勉強を始めたのが社会人3~4年目の頃でした。予備校の授業料は20-30万円くらいと高額なのですが、意識的に自己投資することで後に引けない状況を作って自分を追い込んでいました。1次試験はTACの講座と問題集を中心に学習しました。科目合格狙いで2年に分けて受験して、2年目で1次試験を突破しました。

――1次試験の学習で、困ったことや苦労したことはありますか?

先ほどもお話したように経営情報システムには全く馴染みがなかったので、用語を覚えるのに苦労しました。例えばアルファベット3文字が羅列されている用語を意味もなく覚えていくのが辛かったです。そこは時間をかけてインプットすることで、なんとか乗り越えました。私は勉強の効率がよいわけではないので、何回も何回も繰り返し覚えるようにしていました。

中小企業大学校の養成課程は半年間の短期集中コース

――養成課程に進んだきっかけは、先ほど話が出たように職場の支援があったからということですね。

そうですね、きっかけはそこですね。実際に養成課程に進んでみて、いざ振り返ってみると、本当に入ってよかったと思います。

――養成課程の授業のカリキュラムを教えてください。

養成課程も色々ありますが、私が通った中小企業大学校は半年間のコースでした。企業診断は3社に対して実施しました。まずヒアリングを行い、問題提起をし、その後に具体的な解決策を提示する流れです。この3社の企業診断は4カ月くらいかけて実施しました。序盤の2カ月と企業診断の合間時間には、中小企業診断士の先生が来られて座学の講義やグループワークを実施しました。実際の現場で活躍されている先生の話を聞きながら、同期たちと共に議論をしながら学びました。

養成課程の企業診断は濃密な作業

――養成課程で行う企業診断は、実務補習と近いイメージでしょうか?

そうですね、おっしゃるとおりだと思います。色々な社長さんにインタビューしたり、工場の現場を見学したりしました。指導員の先生もつきっきりで行います。実際に街のスーパーを診断した時は、みんなで1週間くらいアンケートを取りました。そんな感じで結構ハードでしたね。

――それだけ一緒に企業診断するとチームとしても成長していく感じはありましたか?

はい、本当に丸一日一緒にいますので。しかも、中小企業大学校には24時間開放している自習室があります。班のメンバーで夜中も寝ずにぶっ通しで課題に取り組んだこともあります。おかげさまでかなり仲良くなれたと思います。年齢、職業、立場に関係なくフラットに意見が言い合えたことがとてもよかったですね。

――実務補習と比べると、より濃密な印象を受けました。

そうですね。私はまだ20代なのですが、50代の人に対しても「ちゃんとやりましょう」と言えるような仲になりました。とても楽しいですし、よい関係を築けたと思います。





野村 英樹

野村 英樹 取材の匠メンバー、中小企業診断士
名古屋市出身、東京都江戸川区在住。大学卒業後に営業職に従事した後、現在はIT企業にてB to Bマーケティングを担当している。2017年3月大阪市立大学大学院創造都市研究科にてアントレプレナーシップの学位取得。2022年5月中小企業診断士登録。2022年中小企業診断士受験生支援団体タキプロ13期内で超多年度受験生ユニットTKP43を結成。趣味は野球観戦、メタル鑑賞(メタルは金属ではなく音楽)。

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