【今井真治さんインタビュー】目指せ独立!税理士試験連敗からつかみ取った中小企業診断士への道

【今井真治さんインタビュー】目指せ独立!税理士試験連敗からつかみ取った中小企業診断士への道

【第1回 突然の辞令をきっかけに始まった勉強生活】

【今井真治さんインタビュー】

経営企画や経理の仕事をする会社員、今井真治さん。今から約10年前、突然の辞令をきっかけに経理の道に足を踏み入れ、税理士を目指した後に、中小企業診断士の資格を取得しました。その道中の紆余曲折や、長い勉強生活の中で培った独立への想いをうかがいました。

仕事もプライベートも、幅広くチャレンジ

――Facebookを拝見しましたが、すごく多趣味な印象を受けました。

全然たいしたことないのですが、自分でルールを決めています。『学びを結果に変える アウトプット大全』というベストセラーにもなったビジネス書に感銘を受けまして、週に一回は必ずFacebookに投稿することを始めました。うどん屋のことを話題にしたときにすごく反応がよかったので、最近はうどんの投稿をシリーズ化しています。

――現在は、どのようなお仕事をされていますか。

経理と、経営企画を主に、若干総務的なこともやっています。これまでは顧客データの分析などもやっていましたね。元々はコンビニエンスストアの社員でしたが、10年ほど前に一つのサービスに特化した子会社に出向しました。今は籍もそこに移り、10、20人位の会社で幅広い業務を行っています。

未知の状態から始まった税理士への挑戦

――中小企業診断士の前に税理士を目指されていたということで、勉強を始めたきっかけは何でしたか。

きっかけは約10年前の子会社出向でした。それまでは店舗の運営、スーパーバイザー、地域限定商品の企画など色々なことをやっていましたが、経理とか財務とかは全く経験していませんでした。それがいきなり出向先の社長から「これから君に、会社の決算書を作ってもらうから」と言われまして。会社でお金を出すからと簿記の学校に行き始め、そこで初めて簿記が何をやることなのかを知りました。それがすごい感動で。簿記の試験も受けて、ポンポンと2級まで受かりました。その流れで税理士試験を受けようとなりました。

――税理士試験はどうでしたか。

税理士試験は5科目合格すれば税理士資格が取得できる試験です。私は簿記2級を取得した1年後の2012年に税理士試験を受けて、たまたま1科目合格しました。なまじ初期の頃に1科目合格してしまったので、あと2・3年勉強すれば合格できるのではないかと思って勉強を続けたのですが、そこからずっと受からなくて。

一方で社長がなぜ経験のない私に簿記の学習を推奨したのかがわかってきました。前任者が経理畑を歩んだ方で、正しい経理処理はできるけど、経営業務があまり得意ではなかったみたいでして。私にはそこを期待していたみたいです。それが私も正しい経理処理を追い求めるような道に行ってしまって、会社からも求めていることはそれではないという空気を感じるようになりました。それで私も、税理士試験は会社に求められているものと違うんじゃないかなと思いまして、中小企業診断士試験の方に鞍替えしました。2017年のことです。





宮原里歩

宮原里歩 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県生まれ、立教大学社会学部メディア社会学科卒業。電気設備工事会社と商社系SIerで営業に従事した後、株式会社プリンシプルでWebマーケティングのコンサルタントとして活動。2022年6月に中小企業診断士に登録し、8月より独立。チャレンジする中小企業やベンチャー企業に営業・マーケティングの側面から伴走。プライベートではホテル暮らしをしており、京都や九州に度々出没している。

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