【今井真治さんインタビュー】目指せ独立!税理士試験連敗からつかみ取った中小企業診断士への道

【今井真治さんインタビュー】目指せ独立!税理士試験連敗からつかみ取った中小企業診断士への道

【第2回 段違いに楽しかった、中小企業診断士への道】
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【今井真治さんインタビュー】

突然の辞令をきっかけに税理士試験の勉強を始め、6年間挑戦を続けた今井さん。その後は中小企業診断士の勉強に切り替えます。中小企業診断士への挑戦についてうかがいました。

中小企業診断士の受験を志したきっかけ

――なぜ中小企業診断士だったのですか。

実は学生の頃に一瞬だけ受けてみようかなと思ったことがあり、元々中小企業診断士の資格の存在は知っていまして、会社から経営分析ができる人材になることを求められているのであれば、こちらではないかと思いました。また仕事にも役に立つ場面もあると考えたので、もうスパッと切り替えて、2017年からは中小企業診断士の勉強を開始しました。

――中小企業診断士の勉強はどうでしたか。

税理士試験と比べて、勉強の楽しさが段違いでしたね。企業経営理論とか、もともと仕事である程度基本的な概念などは知っていたので、勉強に生かせました。また、勉強をしたことで、仕事面でも理論的な補強ができました。結果として、1次試験は勉強してすぐに合格して、2次試験はその翌年に合格しました。税理士試験の勉強をしていて、財務会計にアレルギーがなかったことも大きかったかもしれません。

苦手だった経済学が得点源に

――1次試験はどのように勉強したのですか。

TACの講義を受けていました。受講生に配られるトレーニング問題集を、通勤の時に電車の中でひたすら解きました。解けない問題だけにマーカーを付けていって、毎日できない問題をどんどん潰していくというやり方をしていました。この方法は効率的だったと思います。

――苦手科目はありましたか。

スタートした時、一番苦手だったのは経済学でした。大学も文学部だったので全く知識がなくて、ちんぷんかんぷんでしたね。ですが本屋さんで経済学の漫画の本を買ってからイメージがわくようになって、そこから急にグーンと伸びるという体験をしました。最終的には、一番目か二番目に高い点数を取れました。

――2次試験はどのように勉強したのですか。

2次試験は、1次試験に引き続きTACで勉強し、解き方は参考になりました。ただし、2次試験は色々な着眼点があった方がよいと思い、あわせてもうひとつ「ふぞろいな合格答案(同友館)」(以下、「ふぞろい」)を参考にしました。2次試験は正解がわからないですし、どうしても予備校によって回答がばらけるので。見比べて、最終的には納得いく回答に寄せる形で勉強しました。ふぞろいは、部分点でだいたい何点位取れるかとか、このキーワードは入れている人が多いとかがわかるので、参考になりましたね。

働き方改革が追い風に

――仕事との両立は大変ではなかったですか。

税理士試験の勉強をしていた時は21時に会社を出ると早いなという位の感じだったのですが、中小企業診断士の勉強に切り替えた頃から、丁度世の中が働き方改革の流れで変わってきまして。18時過ぎて会社にいたら「残業しないように」と言われるくらいに変わりました。なのでタイミングもよかったと思います。もしかしたらそれも、税理士試験と比較してすぐに合格できたことに関係しているかもしれません。





宮原里歩

宮原里歩 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県生まれ、立教大学社会学部メディア社会学科卒業。電気設備工事会社と商社系SIerで営業に従事した後、株式会社プリンシプルでWebマーケティングのコンサルタントとして活動。2022年6月に中小企業診断士に登録し、8月より独立。チャレンジする中小企業やベンチャー企業に営業・マーケティングの側面から伴走。プライベートではホテル暮らしをしており、京都や九州に度々出没している。

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