【鈴木好之さんインタビュー】受験することを職場に宣言!退路を断って挑んだ中小企業診断士試験

【鈴木好之さんインタビュー】受験することを職場に宣言!退路を断って挑んだ中小企業診断士試験

【第1回 中小企業診断士試験の面白さにハマる】

【鈴木好之さんインタビュー】

今回インタビューした鈴木好之さんは、1次試験2回、2次試験2回を経て2020年度の中小企業診断士試験に合格しました。受験することを職場内で宣言し、後に引けない状況を作り出すことで自分を追い込んだという鈴木さんの受験秘話に迫ります。第1回は、現在のお仕事や受験にいたった経緯を中心にうかがいました。

様々な資格を受験していく中で出会った中小企業診断士

――現在の仕事について教えてください。

通信サービスを扱う会社に勤めています。新卒で入社してからずっと同じ会社です。入社後しばらくは、ケーブルテレビの営業やインターネットプロバイダ関連の営業をしておりました。営業先は個人、法人を問わずです。お客様のご自宅に飛び込み営業をしたり、家電量販店の店頭で販売員として接客したり、様々な営業を経験しました。その後、管理系の部門に異動をしております。

――現在は管理系ということですが、具体的にはどういった業務をしているのでしょうか?

具体的には、コンシューマ部門の業績管理が中心です。収支計画を作る部門で、予算や実績を取りまとめて会議資料を作るようなことをしていますので、一般的には経営企画部門に近いイメージですね。

――受験されたきっかけを教えてください。

受験を決意した当時は30代後半でしたが、普段仕事をしている中で経営に関する知識が乏しいことにふと気付きました。自分の将来を考えた際「このままだとまずいな…」と思っていました。そこで、自己啓発を目的に、入門編にあたる資格を取得して知識の補充を始めました。具体的には日商簿記3級やビジネス実務法務検定3級、マーケティング・ビジネス実務検定Ⅽ級等ですね。それまでビジネスに関する知識を体系的に学習するような機会がなかったのですが、様々な資格を受験していく中で知識を吸収することに新鮮さを覚えました。
ただ、どの資格を取得しても少し物足りなさや、知識としては浅い部分しかカバーできていないことを感じていました。そのような中で出会ったのが中小企業診断士でした。専門性を深掘りしていく試験ではありませんが、それまで色々な資格を取っていたので、複数科目ある中小企業診断士試験は意外と親和性が高いのではないかと思い挑戦することにしました。

中小企業診断士試験の難しさと面白さを実感した

――実際に勉強を始めてみて、それまでに取られた資格との親和性を感じましたか?

実際に中小企業診断士の勉強を始めてみたら、入門編にあたるビジネス資格では全然活かせないことを実感しました。財務を勉強しながら「ここは簿記で出たことある」と感じたこともあるのですが、今まで学んだ知識では太刀打ちができず、中小企業診断士の勉強の方が難しいということを痛感しました。ただ、一度受験を決めた以上、もう今更引くことはできないという気持ちが強かったので、ひたすら勉強に励みましたね。実際、”沼にはハマったような感覚”で勉強にのめり込んでいきました。

――”沼にハマった”とは、勉強していく中で面白さを感じたということでしょうか?

そうですね。例えば1次試験は企業経営理論から勉強をスタートさせたのですが、自分が勤めている会社に当てはめて物事を考えるのが楽しかったです。具体例を挙げると、組織論の分野では「事業部制組織のメリット・デメリットって自分の会社にピッタリと当てはまるな」などと思いましたね。中小企業診断士の勉強には、実際に勉強していることが現実にも当てはまるということを実感できる面白さがありました。






阿久津 康史

阿久津 康史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
茨城県水戸市生まれ。東京都在住。大学卒業後、旅行会社に入社し、商品企画やメディア営業に従事。その後、リース会社に転職し、現在は投資戦略部門で新規事業の立案を担当している。2022年11月、中小企業診断士登録。会社員として働きながら、副業として中小企業診断士兼社会保険労務士事務所を開業。本業・副業に加えて家事・育児にも追われる毎日の中、自分自身が心から満足できるワークライフバランスを探求中。

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