【花村大祐さんインタビュー】養成課程で得られたものは仲間~社長の悩みに寄り添える中小企業診断士を目指して~

【花村大祐さんインタビュー】養成課程で得られたものは仲間~社長の悩みに寄り添える中小企業診断士を目指して~

【第2回 同期と過ごした濃密な時間】
過去の記事:第1回

【花村大祐さんインタビュー】

工作機械メーカーに勤務し、営業職として活躍されている花村大祐さん。2023年3月に日本マンパワーの中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)を経て、同年5月に中小企業診断士登録を果たしました。第2回では、養成課程のカリキュラムや魅力についてお話をうかがいました。

大変だけど苦労はしていない

――花村さんの通われていた日本マンパワーの養成課程は、どのようなカリキュラムでしたか?

カリキュラムは幅広かったです。思考法とか論理性を問うような座学に加え、実践力を身に付けるための5回の実習がありました。実習とは実務補習のようなもので、実際に中小企業の社長にヒアリングを行い、強みや課題を整理し、報告書としてまとめます。講師の方々は、大学の先生もいらっしゃいましたが、中小企業診断士として実務をこなしている方々が多い印象でしたね。
火曜日と木曜日の夜に約3時間半、土曜日の終日といったスケジュールでした。平日は帰宅が日付をまたぐことも多かったです。

――それは大変ですね。お仕事との両立には苦労されましたか?

大変は大変でしたけど、自分がやりたくて選んだ道なので、あまり苦労したという感覚はないですね。幸いにも当時から本社部門に在籍していたので、残業も少なく、時間の融通は利きやすかったです。全部で5回組まれている実習では、実習1回につき約5日間有休を取得する必要がありました。昨年は合計で25日間も有休を取得したんです。休みは取りやすい環境でしたが、職場には養成課程のことを話していなかったので、休みが多いことを心配されてしまいました(笑)

――職場の理解は必要ですね。周囲も、お仕事されながら通われている方が多かったですか?

そうですね。全員がお仕事をしながら通学されていました。ちなみに23名の同期のうち、3名が自営業の方で、それ以外の方々は企業にお勤めでした。

同期とのつながりが最大の魅力

――養成課程では、とても充実した時間を過ごされたとうかがっています。特に印象に残っているカリキュラムやエピソードを教えてください。

事業再生の講義が印象に残っています。ホットなテーマで講義の内容自体もすごく役立つものだったのですが、それに加えて「興味のある人はこんな資料やこんな本も読んでみるといい」といった宿題をたくさん与えてくれる講師でした。「もっとこの分野を学びたい人はこれからも一緒に勉強していきましょう」と言ってくださって、養成課程修了後もつながりを持っています。

――講師の方々とも深い関わりを持てることは、養成課程のメリットですね。他に養成課程の魅力はどんなところだと思いますか?

最大の魅力は同期とのつながりができることだと思っています。1年間もしくはそれ以上の時間を共に過ごすなかで、お互いの強みも知り尽くすことができるので。皆さん職業もバラバラで、お互いに自身の専門知識を活かしたアドバイスをし合える仲です。最近は仕事を紹介してもらえることもあります。

――それは貴重な財産になりますね。とは言え、やはり養成課程はすごく大変というイメージがあります。花村さんが特に大変だったと感じるエピソードを教えてください。

実習でリーダーをやった時です。5回ある実習のうち必ず1回はリーダーを務めなければならないルールがあり、私は4回目の実習でリーダーを務めました。チームメンバーの皆さんの実習に懸ける思いが強く、チーム全体として意見をまとめていくことがすごく大変でした。講師にも相談しながら、個別に一人一人と話をしたり、メンバー同士の間を取り持ったりしながら少しずつ歩み寄ることができて、最終的にはよい提案にまとめることができました。大変な思いはしましたが、とても貴重な経験をさせてもらったと思っています。



安藤 真佑佳

安藤 真佑佳 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。大学卒業後、建設会社に入社。プラントエンジニアとして働く企業内診断士。これまで水処理プラント、食品工場、農業施設など幅広い施設建設に携わり、現在はロジスティクス部門に従事。子育てに奮闘しながら夫婦同時に診断士資格を取得。2022年12月中小企業診断士登録。最近の趣味は旅行と食べ歩き。

拓け!中小企業診断士の扉~養成課程奮闘編~カテゴリの最新記事