【花村大祐さんインタビュー】養成課程で得られたものは仲間~社長の悩みに寄り添える中小企業診断士を目指して~

【花村大祐さんインタビュー】養成課程で得られたものは仲間~社長の悩みに寄り添える中小企業診断士を目指して~

【第1回 厳しい入学試験を突破】

【花村大祐さんインタビュー】

工作機械メーカーに勤務し、営業職として活躍されている花村大祐さん。2023年3月に日本マンパワーの中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)を経て、同年5月に中小企業診断士登録を果たしました。第1回では、中小企業診断士を目指すことになったきっかけと、養成課程の道を選択した経緯を中心にお話をうかがいました。

困っている社長を目の前にして

――工作機械メーカーの営業職として働くなかで、中小企業診断士の受験を決意されたそうですね。どのようなきっかけがあったのでしょうか。

現在は経営企画の部署に異動になりましたが、それまではずっと営業職でした。営業をするなかで、中小企業の社長が抱える様々な悩みに直面したんです。ただ、私はメーカーの人間なので自社の製品を通してでしかお客様の課題を解決できない。そこにもどかしさを感じるようになりました。目の前で社長が困っている姿を見て、他にも自分に何かできることはないかと漠然と考えるようになって。

――そこで、中小企業診断士の資格を知ったと。

はい。お客様のなかに補助金を使いたいという方がかなりいらっしゃって。ある時、ちょっとしたサービス精神でとあるお客様の補助金申請書類作成のお手伝いをしたら、すごく感謝されたんです。そんな時、中小企業診断士の存在を知り、自分のやりたいことはまさにこれだと思い、受験を決意しました。

仕事中も過去問を持ち歩く

――営業のお仕事もなかなかお忙しそうです。どのように勉強されていたのでしょうか?

平日は営業の合間のすきま時間が結構あったので、そういった細々とした時間で勉強していました。予備校にも通っていたのですが、結局過去問をやり込むことが1番自分に合った勉強法だということに気付きましたね。過去問をひたすら解いて、間違えた問題の答えやどうして間違えたのかという理由を書き込んで、その書き込みだらけの過去問を仕事中も常に持ち歩いていました。わずかでも隙間時間ができると、必ず見直しするよう習慣づけていました。

――隙間時間の活用は大事ですよね。勉強時間はどれぐらいでしたか?

平日は隙間時間をトータルして1~2時間、土日は6~8時間ぐらいだったと思います。

2次試験の手応えがなかった

――1次試験を2回、2次試験を2回受験されているとのこと。養成課程に進む検討は、いつ頃始めましたか?

2次試験に1度落ちて、2年目の勉強をしている時から「2次試験の勉強向いてないな」という思いはあったんです。ただ、当時は転勤で富山に住んでいたので、通える範囲に養成課程の学校がなくて…気を引き締めて2次試験の勉強に集中していました。その後、神奈川に転勤となり、通えるところに学校があったので、そこで初めて養成課程という選択肢が視野に入ってきました。

――それでも2回目の2次試験は受験されたんですね。

はい。養成課程を真剣に考え始めたのは、2回目の2次試験を受験した後ですね。試験の手応えが全くなかったんです。通える範囲にいくつか学校があったので、どこなら通いやすいかなどを調べ始めました。

――そして日本マンパワーの養成課程を選ばれた。その理由を教えてください。

最大の理由は1年制だったことです。私は転勤の多い職場なので、また次いつ転勤になるかわからない。できるだけ短期間のコースにする必要がありました。

――養成課程は狭き門と言われていますが、入学試験はどのようなものでしたか?

私の受験した年は、倍率5倍程度だったと聞いています。志望動機等の書類審査の後、択一式の筆記試験、面接という流れでした。

――試験対策はしましたか?

よく聞かれるんですが、対策という対策はしていなかったです。

――しかし見事合格された。その勝因はどこにあったと思いますか?

グループ面接の場では、協調性を重視されていたように思いますね。入学後もグループで活動することが多いので、人の意見を尊重できることは大事な要件だったと思います。





安藤 真佑佳

安藤 真佑佳 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。大学卒業後、建設会社に入社。プラントエンジニアとして働く企業内診断士。これまで水処理プラント、食品工場、農業施設など幅広い施設建設に携わり、現在はロジスティクス部門に従事。子育てに奮闘しながら夫婦同時に診断士資格を取得。2022年12月中小企業診断士登録。最近の趣味は旅行と食べ歩き。

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