【K・Iさんインタビュー】編み出した「独自の勉強法」で見事合格!

【K・Iさんインタビュー】編み出した「独自の勉強法」で見事合格!

【第1回 ピン!と来たものがあって受験を決意】

【K・Iさんインタビュー】

社会人生活を送る中で、自分のスキルに疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。K・Iさんも、その中のおひとりです。第1回目は、中小企業診断士を受けようと思ったきっかけと、実際に受験して合格に至るまでについて、お話をうかがいました。

自分の中の専門性に疑問を持つ

――現在のお仕事について教えてください。

現在は、小売・流通業界の会社に勤めております。大学を卒業してから1社のみで、20年ぐらい働いています。物流部門に所属しており、小売店舗に商品を運ぶ配送車の効率的なルート設計や、店舗に安全に商品を届けるために部署間で調整を図る仕事をしております。

――お仕事と中小企業診断士とは何か関連があるのでしょうか。中小企業診断士を取ろうと思ったきっかけはお仕事からでしょうか。

仕事と言えば仕事になりますが、逆説的とでもいいましょうか。会社に入って、ずっと物流部門に所属していたわけではなく、営業や商品開発等、様々な部署に所属していたこともあり、長年会社にいながら、あまり自分の中に専門性が無いなと思っていました。他力本願かもしれませんが、会社に依存することなく自分は生きていけるのだろうかと不安に思っていました。そこで、自分に専門性をつけよう、中小企業診断士の取得を目指して勉強をしようかといったところがきっかけです。逆に、物流を活かそうという思いでは正直なくて、部署はたまたまで、ちょっと自分の人生の中で、中小企業診断士の資格取得の勉強を始めたみたいなのがきっかけです。

きっかけは一冊の本から

――専門性というと中小企業診断士でなくてもいいのではないでしょうか。中小企業診断士にこだわった理由はあるのでしょうか。

中小企業診断士を目指した時のことを覚えていて、2019年の夏のことです。結構ビジネス書を読むのですが、たまたま、ONE JAPANという活動を書いた本と出会いました。大企業の若手・中堅社員の有志が集まるコミュニティの活動を紹介する本なのですが、とある大手電機メーカー勤務の中小企業診断士を持っている人が書いていて、その方のエピソードを読んだ時、そんな資格があるのかとピン!ときたものがありました。本の中に「TACに行って勉強した」と書いてあったので、当時東京に単身赴任していたこともあり、ふらりとTAC新宿校に行ってみたんです。勉強を始めるタイミングみたいなものがあるじゃないですか。中小企業診断士試験の1次試験は年1回で夏に開催されますが、ストレート合格を目指すのにちょうど1年ある。TACの授業のコースもちょうど始まるころだったので、運命めいたものを感じて、そのまま即申し込みをして勉強を始めました。

2年で1,700時間も勉強

――結果はいかがでしたか。

1次試験はストレート合格しました。2次試験は2回受けて翌年に合格しました。いわゆる口述試験を2022年1月に合格しています。

――1次試験のストレート合格はすごいですね。

2020年の中小企業診断士1次試験は、合格率が43%だったので、ラッキーだったのかもしれないです。

――1次試験と2次試験で勉強時間はどのくらい取られましたか。

結構、勉強したと思います。記録していたのですが、1次試験を受けるまでにちょうど1,000時間ぐらい、そのあと2次試験を200時間ぐらい、一回目の不合格からもう一回2次試験をうけるまでに500時間ぐらいです。

――中小企業診断士は合格まで1,000時間かかると言われていますが、倍近く勉強されていますね。

次回は、K・Iさんがどのように勉強をしたのかをうかがいます。




植村 裕加

植村 裕加  取材の匠メンバー、中小企業診断士
兵庫県在住。大阪府立大学(現大阪公立大学)工学部卒業。ソフトウェア会社にて、開発、営業事務を経験した後、現在は全社スタッフとしてプロジェクトの審査等に従事。3児の母でもあり、子育てに奮闘しながら、2023年2月に中小企業診断士に合格。2023年5月登録、大阪府中小企業診断協会所属。PMP、情報処理安全確保支援士、1級販売士、日商簿記1級、知財検定2級等取得。

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