【山田美鈴さんインタビュー】産休中に勉強開始、その後に夫が海外赴任~女性会社員、波乱万丈な受験生生活~

【山田美鈴さんインタビュー】産休中に勉強開始、その後に夫が海外赴任~女性会社員、波乱万丈な受験生生活~

【第3回 3回目どうする?夫の言葉が
過去の記事:第1回第2回

【山田美鈴さんインタビュー】

産休中に中小企業診断士の勉強を始めた山田美鈴さん。夫の海外赴任に帯同し、海外で勉強を重ねましたが、2回目の2次試験も残念ながら一歩及ばず。3回目に挑戦するかどうするか悩む山田さんに、夫がかけた言葉とは?

「迷っている」…夫がかけた言葉

――2回目も残念ながら一歩及ばず。3回目に挑戦するかどう決断したのですか?

2年目の2次試験がだめだったタイミングで復職しました。仕事をしながらもう一回勉強しなきゃいけないというのが、悩みでした。今までと時間の取り方も変わってきますし、悩みつつ先延ばしして…。(3か月後の)春ごろに「迷っている」と夫に言ったら、「なんで迷うの、迷うことあるの?」と。驚きましたね。当たり前に受けるという選択肢があるんだ、そういう風に言ってくれるんだったら「やろう」と思いましたね。吹っ切れました。

――夫が背中を押してくれたのですね。3年目の勉強法は?

独学です。1次試験は受け直しになりましたが、4月に勉強を再開させたので、イメージは、1次試験は2年かけて合格。今年は科目合格でいいやというか、期待していなかったのですが、たまたま合格することができて…。私が2回目の1次試験の勉強をしたのは時事、トレンドが関係するもの、中小企業の政策、法務の法律改正。去年のトレンドと違うものにフォーカスをして、そこを手厚くやったのです。ほかは、ぱっと読み直しただけ。2回目の1次試験を迷われている方がいれば、そこにかける時間は1回目よりも確実に少なくて済みます、ということは伝えたいです。

――そして3回目の2次試験ですね。テクニックなど、変えたところはありましたか。

3回目で変えたことは「読みやすくする」というところを意識しました。何かのブログで読みましたが、採点者は解答をたくさん読まなくてはいけない。採点者の立場にたったとき、読みにくい文章は印象悪い。1回読んですんなり入ってくる、そのほうがいいだろうと。キーワードを詰め込むよりも読みやすさ。自然に読める文章がいいのではないかと思って、それは意識していましたね。

そして2次試験合格

――そして遂に、2次試験を突破された。

合格発表はインターネットで検索しました。家でテレワーク中に見て。「あったー!」って。そのあとあまり仕事にならない(笑)。「合格していた」とすぐに夫にメールで連絡しました。でもあっさりなんですよ、「あ、よかったね」みたいな。私が喜んでいるのに、と温度差はありましたね(笑)。

――3年間の波乱万丈な勉強を経て中小企業診断士に。現在の活動を教えてください。

受験生時代のゴールは試験合格。正直、そのあとは全く考えていませんでした。ただ、実務補習をその年の春に受けて、中小企業診断士とはこういうことするのか、と。実際の中小企業の診断実務は試験勉強よりもさらに複雑でとても苦労しましたが、でも面白かったのです。せっかく資格をとったからには、もっときちんと中小企業の支援ができるようになりたいな、と思って、中小企業診断士協会のコンサル塾に入って学びました。 これからもっと経験を積んでいきたいです。




H.K

H.K 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1973年東京都生まれ。大学卒業後、東京の民間企業に入社。40代半ばに一般管理部門に移り、上司のすすめで簿記2級を取得したことから「学び直し」に目覚める。2021年度の中小企業診断士試験に合格し、2023年2月に診断士登録。サザンオールスターズと岡本太郎をこよなく愛し、週末の楽しみは妻との食べ歩き。好きな言葉は「疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る」。

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