【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【第1回 中小企業の支援がしたい!学生時代からの想いをカタチに】

【岡部匡太さんインタビュー】

都市銀行にて中小企業向けの営業を担当した後、現在は信託銀行の大手法人営業として活躍されている岡部さん。独学で中小企業診断士試験に挑み、2021年に見事ストレート合格。一発合格を導いた勉強法や岡部さんの見据えるビジョンについて、3回シリーズでお届けします。第1回は、現在のお仕事や受験のきっかけについてお話をうかがいました。

入社3年目。診断士資格との出会い

――現在のお仕事について教えてください。

現在は、信託銀行で大企業向けの法人営業をしています。新卒で都市銀行に入行し、最初の12年は中小・中堅企業の営業を担当していたのですが、本部の財務企画部を経て、同グループの信託銀行へ異動となりました。現在は、生命保険会社や証券会社を担当しています。

――中小企業から大手法人相手になると、見える世界も異なりそうですね。

そうですね。大学は会計学科だったのですが、もともと銀行に入行したのも、社長へ経営に関するアドバイスができるような存在になりたいと思ったのがきっかけでした。中小から中堅ぐらいの企業の支援をしたいなと。実際に中小企業を担当していると、お会いする方は社長が多いので、自分のアドバイスが認められると即アクションにつながるというやりがいがありました。一方、大企業相手では、担当者の一言だけで相手の企業が動くということはなかなかないのですが、大企業ならではのダイナミックさみたいなものはありますね。

――キャリアの中で、初めから中小企業を相手に仕事をされていたのですか。

はい。銀行の支店配属になり、地域の中小企業のお客様を担当していました。そういう意味では、直球ストライクですね(笑)。

――受験のきっかけも、お仕事の中で中小企業の支援をされてきたことと関係があるのでしょうか。

そうですね。実は銀行に入って3年目の時に、仕事で得られる知識だけでは、中小企業の社長を相手にやっていくのは難しいなと感じていて。「体系的な知識はどこかにないものかな?」と考え、色々と調べていく中で、中小企業診断士という資格があるということを知りました。特に銀行という仕事柄、企業の財務は見ることができるのですが、人事やシステム、そしてメーカーの方々が運営・管理をどうされているかは、やはりわからなくて。そんな中、中小企業診断士は体系的に学べる資格と知り、「これはいいな」と思いました。通信教育を申し込んだのですが、DVDの教材で8万円ぐらい。当時の私にとっては結構大きな出費だったのですが、仕事が忙しかったこともあり、結局少し勉強しただけで止めてしまいました。1次試験の日も、大学時代の友達と海に遊びに行っていましたね。

単線のキャリアから可能性豊かな未来を見据えて

――3年目に出会ったものの、その時は受験には至らなかったのですね。

はい。でもその後、営業など様々な仕事をしてきて、ちょうど10年目を超えたぐらいのときには、周りの環境にも変化を感じていました。何と言いますか、ひとつの会社で「昇進するか・しないか」という単線のキャリアだけでは、あまり面白味がないというか、この先の将来を考えたときに可能性の選択肢が狭くなってしまうと思いました。そして、改めて中小企業向けの営業としてのスキルアップを目指して、中小企業診断士を「きちんと取ってやろう!」と。将来的に、例えば中小企業の社外取締役や監査役などになる際にも役に立つのではないかと考えました。セカンドキャリアも見据えて、勉強を始めたという感じですね。

――ちょうど働き盛りの年代かと思いますが、勉強を始められた時はどのような状況でしたか。

勉強をスタートしたのは、支店の営業を経験した後、3年ほど本部の財務企画部に在籍していた頃でした。1日の勤務時間も長く、退社時間は毎日夜8時、9時という状況でした。子供も当時4歳と2歳でしたので、仕事もプライベートも忙しい盛りだったと思います。




鈴木 雅子

鈴木 雅子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県出身、神奈川県育ち。大学卒業後、大手小売業で販売・新店立ち上げを担当。その後、自動車部品メーカーでの輸出・生産管理業務を経て、現在は工具メーカーにて購買・販売管理に従事。現職である中小企業への転職をきっかけに、体系的に経営全般を学びたいと考え、中小企業診断士を目指す。2023年中小企業診断士登録。神奈川県中小企業診断協会所属。

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