【髙田浩一郎さんインタビュー】諦めなければ成功する!6年かけて掴み取ったセカンドキャリアへの道

【髙田浩一郎さんインタビュー】諦めなければ成功する!6年かけて掴み取ったセカンドキャリアへの道

【第2回 2次試験の戦い方】
過去の記事:第1回

【髙田浩一郎さんインタビュー】

総合物流企業に30年以上勤務し、2023年に中小企業診断士試験に合格・登録をされた髙田浩一郎さん。第2回では難関である中小企業診断士2次試験をどのように突破したのか、その経緯についてうかがった。

52歳で志した、中小企業診断士への道

企業の看板を外しても一人で立てる人になりたいと考えた髙田さん。今後のキャリアを考えた際、数ある資格の中で志したいと強く思えたのが「中小企業診断士」だったという。「やっぱり人に役に立ちたいなっていう思いはあったんです。ピンポイントではなく、経営とかそういう大きな意味で貢献がしたいなと思うようになりました。」受験勉強を始めた当時、ご家族の反応は「詳細がわからない」という反応であった。しかしながら受験生活が続く中、合格までの道のりが平坦ではないことが徐々に伝わった。「うちの父はいつまで勉強してるんだ、と言われましたね。私は多年度生で合格まで6年かかりました。平日はすぐ帰宅せずにコーヒーショップに寄って家に帰宅するのは22時頃。土日は図書館にこもっていました。2次試験に合格したときは一番に奥さんに有難うと言いました。勉強できる環境を整えてくれた家族に本当に感謝しています。」

有志の会メンバーと助け合った2次試験

中小企業診断士試験の勉強方法は十人十色。髙田さんはどのように勉強を進めていったのだろうか。「私は某通信教育校の通信講座を受講していました。独学は難しく、資格の学校に通うのは時間的に厳しい。そんな中でコースが充実していたので。」1次試験については科目合格も活用し、3年目での突破を実現。1次試験を合格した時には「それだけで世界が変わった」という感覚になったのだという。

髙田さんが特に骨を折ったと語るのが2次試験だ。「事例Ⅳは回を重ねるごとに点数が伸びました。でも記述、特にマーケティング関係はなかなか難しくて苦労した思いがあります。」何かやり方を見直さなければならない。そんな中で出会ったのが「有志の会」のメンバーであった。通信講座ではオプションでオフィスに受験生を集め行う勉強会がある。その後、主催者が開催する懇親会に参加した。その後、会話の弾んだ何名かと2次会に行くことになった。「そのうちの1人が『もう一歩踏み込んで有志で勉強しない?』って言ってくれたんですよ。世代も近い方でね。」その輪に加わったことがきっかけで有志の会メンバーと勉強を行うことになった。勉強会の頻度は月に2回、Zoomで行われる。お互いに解答を出し合って指摘し合う環境は心の拠り所になった。「短時間では語れない。色々な情報を交換していましたね。」

思い切った方向転換!今までのやり方全部を変えて

合格年度の2次試験は背水の陣で臨んだ。「4回目の時はもう絶対にこれで受かるんだって、もうこれでダメだったらやめるみたいな、そんな追い詰めた気持ちでやっていましたね。」大きなプレッシャーを乗り越えて合格を掴み取った髙田さん。実は4回目の受験勉強の際は大きくやり方を変えたのだという。「手法を大きく変えました。多分同じやり方でやったら絶対合格しないと思ったので。怖さはありましたが、思い切りましたね。」今まではペンを数種類使用し、設問のパターンから解答骨子を考え与件文にキーワードを拾いにいくやり方であった。しかしながら合格年度ではシンプルに鉛筆1本、与件文をじっくり読む時間を捻出し、下書きなしで解答を記載するスタイルに変更したとのこと。この思い切った方向転換が髙田さんの人生を大きく変えることとなった。








田部井可奈子

田部井可奈子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。2024年に中小企業診断士試験に合格。現在は製薬企業の営業担当者として勤務しているが、2025年に脱サラし沖縄にて夫婦で宿を開業予定。夢は「東京と沖縄を繋ぐ診断士」になること。10年勤めた医療業界の知識も活かし、多方面で頼りにされる診断士となるべく奮闘中!モットーは「後悔しない人生を歩む」こと。

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