【西田雄一郎さんインタビュー】「夢」を再点火、40代の挑戦

【西田雄一郎さんインタビュー】「夢」を再点火、40代の挑戦

【第2回 養成課程の2年間 ~努力だけは誰にも負けない~】
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【西田雄一郎さんインタビュー】

関西学院大学(以下、関学)の中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)受講を経て、現在は製薬会社の学術研究部門に勤務する西田雄一郎氏。日々、最先端の医学を学ぶと共にMR(Medical Representative)に対する教育にも携わる。第2回は、西田氏に養成課程を振り返っていただき、その奮闘ぶりに迫る。

養成課程に集った仲間達とカリキュラム

養成課程の同期は20歳代から60歳代まで、平均年齢は約40歳だった。自営業の経営者もいたが、大半は大手企業のサラリーマン。中には新幹線で大学院まで通う同期もいた。

他の養成課程と同様、関学もコンサルタントとしての「実践的スキル」が身につくことを売りにしている。「座学」では経営戦略・財務・マーケティング・人事・情報・生産などの講義があり、授業を聞くだけではなく議論を通じて経営全般の知識を習得する。それ以外にも関学では、コーチング・統計学・英語コミュニケーション等の講義もあり幅が広い。それに加え、8名程度でチームを組み、中小企業者に対して経営診断を行う「実習(1回あたり13日間程度)」が2年で5回もあった。

西田氏に印象に残った講義を尋ねると、「日本で初めてエフェクチュエーション(優れた起業家に共通する考え方を体系化した論理)の授業を行った吉田先生の『企業経営戦略特論Ⅰ』と、デザイン志向(ユーザーの視点から潜在的なニーズを発見し、課題解決策を探る思考法)で有名な冨田先生の『イノベーティブシンキング』、この2つが印象に残っています」と笑顔で話す。

長いようで短く、短いようで長い養成課程。西田氏はその2年を振り返り、「戦いの日々だった」と回顧する。

宝物となった同期の存在

学ぶことが好きな西田氏にとって、勉強自体は苦ではなかったという。逆に、彼がもっとも苦労したことは、意外にも「人間関係」だった。

年齢も職業も経験も全く異なる同期達、当然ながら価値観も同じではない。衝突もあったと言う。西田氏は、「実習では班長も経験しました。中小企業の方に『良い提案をしたい』という思いは全員同じですが、アプローチの仕方や目標設定が全く異なる。板挟みになることもあって、その時は正直疲れました」と慎重に言葉を選びながら振り返る。

しかしながら、様々な衝突が逆に同期の絆を強めることになる。「苦労もありましたが、それを乗り越え、支え合った同期の存在は宝物です。彼らがいたからこそ、最後まで学びを続けることができました」と西田氏は力強く語る。「同期の存在」、それが激闘の2年を乗り越えられた原動力であった。

養成課程では誰よりも勉強した

西田氏が2年間の勉強時間を計算したところ、講義時間が1,200時間、自習が3,300時間、合計で4,500時間になったと言う。平日の朝は3時45分に起床、出社前の数時間を勉強に充てた。土日に授業が行われる関学の養成課程、帰宅後も机に向かった。

西田氏は、「養成課程では、誰よりも勉強したと思います。『できるかできないか』は置いておいて(笑)、勉強する量は誰にも負けません」胸を張る。 仕事と養成課程を両立する日々、気をつけていたのはメリハリだ。ストレスは趣味であるヨットやハイキングで発散した。同期とも励まし合いながら、2025年春、遂に関西学院大学養成課程を卒業し、念願であった中小企業診断士の資格を取得する。2年間の努力は、ゴールではなくスタート。西田氏の挑戦は、これからも続いていく。








相川 太郎

相川 太郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1977年生まれ、大阪府出身、大阪府在住。大学卒業後、大手酒類飲料メーカーに入社。経営企画部門やブランド部門で業務に従事。中小企業診断士の資格取得を機に退職、現在は中小企業者に対する支援業務を積極的に行う。2024年中小企業診断士・ITコーディネータ登録。日本マーケティング協会認定マーケティングマスター。

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