【平阪靖規さんインタビュー】 中小企業診断士×起業。活躍する診断士はビジョンから逆算して行動する。

【平阪靖規さんインタビュー】 中小企業診断士×起業。活躍する診断士はビジョンから逆算して行動する。

【第1回 診断士起業家、誕生までの軌跡】

【平阪靖規さんインタビュー】

中小企業診断士のキャリアには多種多様な選択肢があります。今回は中小企業診断士として起業し,株式会社コムラッドファームジャパンを経営されている平阪靖規さんにお話を伺いました。3回の特集記事を通して,平阪さんのお話から活躍する中小企業診断士のコンピテンシーを紐解きます。

仲間が集まる会社を創りたい

――「コムラッドファームジャパン」という社名に込めた想いを教えてください。

「コムラッド」は仲間・同志という意味。「ファーム」は集まる場所。仲間が集まる場所を創りたいと考え,2014年に今の会社を創業しました。当初は独立して1人で仕事をしていましたが,朝から晩までパソコンに向かって黙々と資料を作る毎日に違和感がありました。朝起きて,自分の働く居場所があって,そこに仲間がいる。そんな環境で働きたいと考え,法人化を決意しました。現在,弊社には私を含めて4名の中小企業診断士が所属しており,顧客の経営課題解決に向けて尽力しています。

創業までの軌跡

――IT系のエンジニアから一転,なぜ中小企業診断士を目指されたのですか。

実はもともと起業願望がありました。2000年代前半,堀江貴文氏をはじめとするIT起業家ブームがありましたよね。当時,私も大学でITの勉強をしており,この分野に可能性を感じていました。いずれは自分もITの世界で起業したいと思っていましたが,お金を稼げるビジネスモデルを見つけられずにいました。そんな折,起業家になるなら経営の勉強をしておこうと考え,書店で手に取ったのが中小企業診断士の参考書でした。

――資格取得後から独立までの道のりを教えてください。

「中小企業支援の実績がない人に仕事なんて絶対に来ない。本当に独立したいなら,経歴書が真っ黒になるくらい実績を積んでみなよ」と先輩診断士からアドバイスされ、資格取得後の1年間,本業の合間にコンサルティングの実務従事に明け暮れました。1年間で100以上の実務ポイントを取得しましたね。先輩の言葉通り,経歴書は真っ黒になりました。その後,本業を退職し,無事独立を果たしました。

――本業の合間に年間100日間以上も稼働されたのはすごいですね。

独立して成功している方,企業内で活躍している方の共通点はズバリ「行動力」だと思います。必要ならお金も惜しまず,どんどん行動するべきだと思います。まずは「こうなりたい」というビジョンから逆算し,必要な経験・スキルを蓄積するために行動しましょう。

種村 基

種村 基 取材の匠メンバー,中小企業診断士

1991年生まれ,滋賀県出身。早稲田大学卒業後,就職した日系メーカーの工場にて生産管理・調達・経理を経験。現在は本社にて担当製品の海外向けマーケティング・販売推進に従事している。専門領域は生産管理・原価管理・マーケティング。2019年中小企業診断士登録。趣味は僻地への海外旅行と高校野球観戦。

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