【村上知也さんインタビュー】 活躍する中小企業診断士が増えれば増えるほど、診断士の資格の価値は向上する。

【村上知也さんインタビュー】 活躍する中小企業診断士が増えれば増えるほど、診断士の資格の価値は向上する。

【第3回 自分なりの特徴を作ること、中小企業診断士としての想い】
過去の記事:第1回第2回

【村上知也さんインタビュー】

IT×中小企業診断士で著名な村上知也先生に、活躍する診断士になるためのコツをお聞きするシリーズの3回目。今回は、セミナーで活躍する方法と今後のビジョンについてお話しをお伺いしました。

セミナー講師で活躍するための秘訣

――2019年はセミナー講師としても平年の2倍の登壇数とのことでご活躍されていますね。

ありがとうございます。前々回もお話ししましたが、診断士の受験校での講師業務や研究会の活動などで培った話す力と企画する力が活きています。さらに、中小企業のニーズと世の中の動向をつぶさに捉えて、専門性を身につけることに注力しています。そして、中小企業診断士として、中小企業に役立つ情報をブログで発信していくことも大切だと思っています。それは、セミナーのコンテンツにも活用できます。

――セミナーのコンテンツなどの情報収集方法はいかがされていますか。

先進的な技術などの話は中小企業がターゲットなので必要ありません。ITニュースや本を中心に情報収集しています。2018年から2019年のセミナーで多かったキャッシュレスセミナー を企画する場合も、まずは本を5冊から6冊程度読みました。その後は新しく出てくるニュース記事を収集して作り上げました。また、キャッシュレスの補助金や軽減税率など国の施策については、省庁のホームページで原典から情報を集めることが重要です。最近では書籍を、もっぱら電子書籍で読むようになり、キンドルにも1,300冊程度ストックがあります。

今後のビジョン

――先生は、中小企業診断士とITでご活躍されています。今後のビジョンについて教えてください。

現在、私の年齢は40代の後半ですので、10年後、60歳近くなってからもITの専門家ですというのはその領域の特性から痛いと言われそうです(笑)。そのため、別の特徴を打ち出すべく、IT以外の分野に対しても挑戦しています。中小企業の支援では当たり前ですがITだけでなんとかならない問題も多いです。中小企業のニーズに応じてできることを増やしていきたいです。頑張っている中小企業にはそれぞれの企業に理念、特長や歴史があります。次の世代にもそうした中小企業を支えていくために、今後も続けていきたいと思っています。

多聞の一言感想

終始和やかな雰囲気で、優しい村上先生。副業時代、独立当初、ご活躍されている現在と立場は変わられても、受験校講師時代は受講生のニーズに、独立されてからはコンサル先やセミナー受講者のニーズに真摯に向かいあってこられた誠実さを感じました。主体性を持つこと、相手に何が提供できるかを常に考えることの大切さなどのお話しや、村上先生の優しさ、話しやすい雰囲気の中に、中小企業診断士としての熱い信念を強く感じる取材となりました。(おわり)

南 多聞

南 多聞 取材の匠メンバー、中小企業診断士

専修大学法学部卒業の中小企業診断士,大手リース会社に長年奉職。企業審査,新規事業開発部門を経て現在は,事業企画や経理業務に従事。中小企業診断士の某受験校の講師も務めるパラレルワーカー。専門領域は,企業分析,ビジネスモデル研究,競馬予想と研究(勝ち馬投票券はほとんど買わない)。

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