【境田美穂さんインタビュー】 第二の人生の扉を拓く、シングルマザーの挑戦!

【境田美穂さんインタビュー】 第二の人生の扉を拓く、シングルマザーの挑戦!

【第2回 自身の強みを踏まえて行き着いた、書かない勉強方法】
過去の記事:第1回

【境田美穂さんインタビュー】

2020年度に診断士試験合格を果たした境田美穂さん。第2回のインタビューでは、境田さんご自身の経験や強みを踏まえた1次試験・2次試験それぞれの勉強方法をうかがいました。

これまでの資格試験を通して確立した、過去問中心の1次試験対策

――日々の学習スケジュールを教えてください。

平日は、朝の5時から7時までの2時間と、仕事の後に元気があったら夜に1時間程度勉強していました。もともと、息子のお弁当作りでずっと5時起きの生活だったので、朝は強かったです。ご飯の準備に充てていた時間が、息子の大学進学を機に勉強にすり替わっただけなので、無理せず勉強時間を確保できました。

――具体的な勉強方法を教えてください。

特別なことはせず、過去問を解いていくだけでした。今まで様々な資格試験を受けてきましたが、すべて独学で過去問中心でやってきたので、中小企業診断士の1次試験も同じように対応しました。

――それまではどのような試験を受けてきたのでしょう?

資格として持っているのは、簿記2級、2級建設業経理士、1級FP技能士、巡回監査士(税理士事務所の職員を対象とした上級職員実務試験)、1級整理収納アドバイザーなどです。加えて、税理士試験は科目合格していました。これまでに受けた資格試験を通じて、勉強方法は自分なりに確立できていました。

声に出す勉強方法で知識の定着を図った2次試験対策

――2次試験の勉強方法についてはいかがでしょう?

主に使用していたのは『ふぞろいな合格答案(同友館)』(以下、ふぞろい)です。80分間の使い方や問題文へのマークの仕方を参考にしつつ、他の人がどんな解答を書いていたかをひたすら覚えていました。2回目の受験となる2020年は、『ふぞろい』に加えてクレアールの教材も購入しました。

――1次試験と2次試験、ともにクレアールの教材を選んだ理由は?

1次試験については、調べた限りでは科目単位で教材を購入できたのがクレアールしかなかったからです。2次試験は、合格したら祝い金が出るので費用をペイできるなと思って選びました。

――1次試験と2次試験で勉強の仕方は変わりましたか?

過去問中心なのは変わりませんが、2次試験の勉強については、私は書くのではなく声に出して勉強していました。書く時間がもったいないのと、仕事がデスクワークで、プライベートでまで机に向かいたくなかったからです。

――書かずにということは、文字数はどのように把握していたのですか?

他の人の解答や模範解答を声に出して読むことで、80字ならこの程度、100字ならこの程度、と時間で文字数の感覚を掴んでいました。年度に関わらず問われる普遍的な知識を、一定の時間(文字数)で説明できるよう覚えることで、知識を定着させました。

――声に出す勉強にはどんなメリットや効果がありましたか?

私にとっては、書くよりも話すほうが頭に残りやすかったです。また、2次筆記試験合格後のことになりますが、口述試験対策はほぼ不要でした。それまでに筆記試験対策で行っていた声に出す勉強が、そのまま口述試験対策に直結したので。試験問題を見直す程度で済みましたね。なお、事例Ⅳの計算問題はこの勉強方法では対応できませんが、私の場合は経営指標やCVP、NPVの計算は税理士事務所の仕事で実務として扱っていたので問題ありませんでした。

加茂 智

加茂 智 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1987年生まれ、石川県出身。マーケティングリサーチ会社勤務。前職では広告企画・制作会社でマーケティングリサーチ業務とコピーライティング業務に従事。現在はマーケティングリサーチを本業とする傍ら、副業コピーライターとして活動中。2022年中小企業診断士登録。

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