【奥田茂雄さんインタビュー】診断士資格を自社の経営に活かす

【奥田茂雄さんインタビュー】診断士資格を自社の経営に活かす

【第2回】2次試験?知りませんでした。
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【奥田茂雄さんインタビュー】

2020年度の中小企業診断士試験に合格した奥田茂雄さん。現在は家業である建設機械部品の金属加工をおこなう会社で働き、社長であるお父様からの事業承継に向けて経営について学びながら日々研鑽を重ねています。2回目は試験にどのように取り組んだかについてお聞きしました。

2次試験があることを知らずに受験

――どのように勉強しましたか。

1次対策は通信制の予備校に申し込んで学習しました。その予備校を選択した理由は、1つ目が学費が安かったこと、2つ目がテキストが薄かったことです。最低限のことだけをやって合格を目指すことをコンセプトにしていたところが魅力だと感じて申し込みました。学習方法は、平日は家から職場まで片道30分程の車通勤であるため、通勤中に予備校の講義の音声を聞きながらインプットと仕事が終わった後に2時間程会社で勉強、土日は家で勉強しました。

――結果はどうでしたか。

初年度の2018年は3科目の合格を目指していたのですが、結果は2科目合格でした。2018年は経営法務が地雷科目で、平均点も低く、合格できませんでした。法律を勉強したことも無く、硬い日本語に慣れず、経営法務には最後まで苦労しました。翌年の2019年は何とか残り5科目合格して1次試験に合格しました。得意科目はMBAで学んでいた企業経営理論と、仕事で生産技術に携わっていたこともあり運営管理です。後はゼロから始めた経済学・経済政策も自分に合っていたのか、高得点が取れました。

――2次試験を受験しなかったとのことですが、なぜですか。

実は中小企業診断士の試験に2次試験があると思っていませんでした。試験の直前くらいに2次試験があることがわかって、その時は1次試験の合格だけを目標に一生懸命やってきたので1次試験に合格したことで気が抜けたのと、2次試験の対策を全くしていなかったためです。加えてその頃に仕事も忙しくなってきたので、その年は2次試験受験を断念しました。

2次試験を一回で突破

――翌年の2次試験対策はどのようにしましたか。

2次対策は1次試験の時と別の予備校に通いました。通学コースで申込したのですが、コロナの影響で、後半は通信でもよいということになり、後半はほぼ通信講座を受講していました。学習は予備校から与えられた教材しか使いませんでした。

――予備校の方針が合っていたのでしょうか。

事例Ⅰ~Ⅲに関しては過去問から導き出した「解答の型」というものが何パターンか用意されていて、設問文を読んでどの「型」を使うべきか見抜きます。あとは、与件文からキーワードを引用して解答を組み立てる。という感じの解き方でした。予備校の講師からは「試験場では余計なことを考えない!いつもの手順でただ「作業」するだけ」と言われ、忠実に実践しました。

――勉強はいつしましたか。

1次試験と同じような感じですね。仕事が終わった後と、直前期は朝5時に起きて問題を解いたりもしました。朝の時間は集中できてよかったです。2次試験対策は平日夜や土日も勉強していましたが、妻も協力的で、反対されたり、不満を言われたりすることは全く無く、とても応援してくれました。快く応援してくれたことにとても感謝しています。

金子 典正

金子 典正 取材の匠メンバー、中小企業診断士
埼玉県出身、明治大学農学部卒業。大学卒業後、IT企業でパッケージシステムの商品企画・開発・コールセンター運営、経営企画を経て現在は法人営業チームのマネージャー。ビジネスマンとしての総合力を身に付けたいとの思いから、中小企業診断士を目指す。2020年5月登録、趣味はサウナ巡り、休日は妻が経営する喫茶店の手伝いをしながら、個人店支援の経験を積んでいる。

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