【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【第2回 独学ストレート合格の鍵は、ゴールを見据えること!】
過去の記事:第1回

【鈴木建さんインタビュー】

独学で試験勉強に取り組まれた鈴木さんですが、合格までの10ヶ月の間には失敗や不安もあったそうです。第2回は、苦手科目への対応や重視したことについてうかがいました。

模試での失敗を教訓に

――1次試験の失敗エピソードはありますか。

試験ではなく、模試で大きな失敗をしました。

――どんな失敗ですか。

タイムマネジメントです。最初の試験科目の経済学で、TAC模試のマークシートが50問の汎用シートだと気付かずに解いていて。10問マークした時点で、残りのマーク数を確認したら40問もあることに気付いたんです。問題数が25問だと最初に確認していなかったので、「結構時間を使ったのにまだ40問もある!」とすごく焦って、頭が真っ白になってしまって。残り15分くらいで問題数と解答欄数に相関がないと気付いたのですが、パニックに陥っていて平常心で解けませんでした。

――その経験は、その後に活かされましたか。

あれ以上のパニックに陥ることはない、と思えたことはよい教訓になりましたし、本試験では、経済学の試験開始と同時に、真っ先にマークシートの解答数を確認しました(笑)

マイルストーンに向かって

――2次試験で苦手な事例はありましたか。

事例Ⅰです。事例Ⅱと事例Ⅲは、それなりに何を聞かれているのか、何を書けばいいのかわかるのですが、事例Ⅰは、人事について考えて解く、いうことがわらなくて書きにくかったですね。

――最終的に、それを克服されたのですか。

克服したとは思っていないです。ただ、一番好きな科目にはなりました。
例えば、2017年の与件文では、一緒に働いている人たちを「戦友」と書いていて、読むたびに涙が出そうになるんです。与件文が社内で一緒に働く人にクローズアップした内容が多くて、人間模様が描かれている、その意味で感動的な問題が多くて好きになりました。

――そこに面白さを見出したのですね。2次試験対策でも最初に過去問を解かれたそうですが、何か気付いたことはありましたか。

時間が足りないことです。予備知識なく本番形式で2年分解いたのですが、そもそも事例Ⅰと事例Ⅱの違いもわからずに、お作法的なことも知らない状態でしたから。2次試験はすごく難しく感じて、本番までに解けるようになるのか不安はありましたね。

――その後、2次試験の勉強はどのように進めたのですか。

ざっくりとですが、マイルストーンを2つ設けました。1つは、8月終わりのTACの二次試験模試、もう1つは、2次試験の1ヶ月前です。TACの二次試験模試までに5年分の過去問を解く、2次試験1ヶ月前までに6年前から10年前の過去問を解く、という取り組みをしました。

――マイルストーンの効果は。

勉強のペースが確認できたことです。あまり綿密な計画だと大抵上手くいかなくて、ネガティブな感情になってしまうので、大体できればいいくらいの気持ちで取り組みました。

――ざっくりとした計画の中で、重視したことは何ですか。

重視したのは「振り返り」です。2次試験は解答が公表されないので、TAC含め3通りの模範解答を読み込んで、自分が納得したものをピックアップしていきました。
朝、事例を80分で解いた後、30分で手応えや疑問をノートに書いてから出社して、夜じっくりと模範解答を読み込みながら、朝感じた疑問への答えがわかったら赤字で書き込んでいきました。


境田 美穂

境田 美穂 取材の匠メンバー、中小企業診断士
宮崎県在住。法政大学経済学部卒。税理士事務所で中小企業の税務・アドバイザリー業務に携わり、2020年度中小企業診断士試験に合格。現在は、コンサルティング会社で宮崎を支える中小企業のブレインを目指し、日々研鑽中。

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